業者へ依頼するからホームページの仕組みなんて知らなくていい?
パソコンを使うのはメールかネット検索ぐらい。
ところがホームページを作らなければいけなくなってしまった(汗)
そんな焦っている初心者さんに向けて、ホームページを作る前に身につけておきたい基礎知識についてわかりやすくお伝えします。
聞くだけで難しそうなカタカナ用語も、できるだけ噛み砕いて説明していきますよ。
いままでホームページ作成について苦手意識を持っていた人にこそ読んでいただきたいです。
今回の記事で説明することは主に3つあります。
- そもそもホームページってなんなの?
- ホームページを作る方法と作るためのお金
- どうすればたくさんの人にホームページを見てもらえるの?
ホームページを得体の知れないものだと思っているままでは、ビジネスに役立てるのは難しいです。
ホームページへたくさんのお客様に来てもらって、お問い合わせやご注文をいっぱいもらいたいですよね。
ホームページも実店舗も同じ。
これから作って運営していくには、店舗経営と同等の知識が求められます。
業者へ制作を依頼する場合も必要最低限の知識を備えておかなければ失敗しますよ。
知識不足で業者へ依頼すると、業者との打ち合わせ中、担当者の話が全く理解できません。
海外旅行中のレストランで、言葉がわからずまちがった料理が出てきた経験はありませんか?
その経験がなくても、業者の言っていることがわからない場合のリスクは想像できますよね。
適当に頷いているうちに制作が進み、完成したホームページはまるで期待していたものと違っていた。
ホームページの仕組みについて、基本を理解しておかなければ、そんな失敗もありえます。
これからホームページ作りに取り組むため、最初に必要な知識をぜひ今回身に付けていってください。
ホームページ、webサイト、webページの違いは何?
そもそも、ホームページとは何なのでしょうか。
Webページ(ウェブページ)やWebサイト(ウェブサイト)と同じ意味で使われがちですが、実は、それぞれ別の意味を持っています。
- Webページ: 文章や画像といった情報が掲載された1枚のページ
- Webサイト:複数のWebページが集まったもの
- ホームページ:Webサイトの表紙にあたるトップページのこと
webサイトのことをホームページと呼んでしまっている人もいるでしょう。
というより、その呼び方をしている人のほうが多いかもしれませんね。
ご心配なく。
今の時代、ホームページもウェブサイトも同じ意味で使われています。
この記事でも同じ意味として扱っていますよ。
ただ、ホームページの制作を専門に行う業者によっては、ホームページとウェブサイトを区別して呼びたがるところもあります。
制作進行中のやりとりに混乱しないためにも、ウェブサイトとホームページの本来の意味が違っていることを頭の片隅に置いておいたほうがいいでしょうね。
ホームページが見られる仕組み
どうして、パソコンやスマホからホームページが見られるのか?
かいつまんで、そのホームページが見られる仕組みを説明していきます。
昔は大きな画面のデスクトップパソコンだけで見られたホームページ。
今はスマホやタブレットなど様々な機器で見られるようになりましたね。
このようなホームページを見るための機器を「端末」と呼びます。
端末のことを英語での言い方で「デバイス」と表すこともあります。
ホームページが端末に表示されるには、以下の3つの仕組みが必要です。
- サーバー
- ドメイン
- ブラウザ
サーバーはホームページのデータを保管しておく場所
サーバーは、webサーバーと呼ばれることもあります。
この記事ではwebを書かず「サーバー」で統一します。
サーバーとは「ホームページを形作る、画像や文章といったデータを保管しておく場所」のことです。
インターネット上にはそういうサーバーがたくさんあるのですね。
インターネット上でサーバーへアクセスし、そのサーバーへ保管されているデータを見ている状態が、ホームページが端末に表示されている状態なのです。
サーバーの場所を表すのがドメイン
ネット上にたくさん存在するサーバー。
その場所を表すのがホームページのアドレスで、「ドメイン」と呼びます。
例えば、弊社のドメインは「office-totalit.com」です。
このアドレスが付くサーバーの中に弊社のホームページのデータが保管されているわけです。
ブラウザはホームページを見るためのアプリ
パソコンやスマホには、ホームページを見るためのアプリがインストールされています。
例えば、「Google Chrome」、「Safari」、「インターネット・エクスプローラー(IE)」が代表的です。
これらをブラウザと呼び、ホームページを閲覧するために使うのですね。
ホームページを開設するには「サーバー」と「ドメイン」が必要
ここまでの解説を踏まえると、ホームページを開設するためには以下の2つが必要だということがわかります。
- ホームページのデータを保管するための「サーバー」
- ホームページのアドレスにあたる「ドメイン」
では、どうすればサーバーとドメインを用意できるのでしょうか?
サーバーはレンタルできる
サーバーを貸し出してくれるレンタル業者がいます。
レンタルサーバーと呼ばれています。
レンタルサーバーを契約すると、自分のホームページのデータを保管できるサーバーを利用することができるのですね。
サーバーのレンタル代は業者によって異なります。
サーバーの機能が良くなるほど、レンタル代も高くなるのです。
以下の記事では、レンタルサーバーの選び方を特集しているので、これからレンタルサーバーを契約している人はぜひ参考にしてみてください。
ドメインも業者経由で取得できる
ホームページのアドレスにあたるドメインは、レンタルサーバーを契約すると自動的にもらえます。
この契約と同時にもらえるドメインのお金はサーバーをレンタルするお金に含まれています。
なので、このドメインを「無料ドメイン」と呼ぶことにしましょう。
無料ドメインに対して、有料の「独自ドメイン」というものがあります。
専門の業者と契約することで、取得が可能なドメインです。
無料ドメインは、アドレスに並ぶ文字ががレンタルサーバーを契約する時に勝手に決められてしまいます。
しかし、独自ドメインの場合は自分で自由にアドレスの文字列を決められます。
会社名やサービス名などをホームページのアドレスにできるわけです。
無料ドメインのままでもホームページの運営は可能ですよ。
でも、特にビジネスの目的でホームページを作る場合は、絶対的に独自ドメインがおすすめです。
なぜなら、独自ドメインのほうが、お客様にアドレスを覚えてもらいやすいですし、アクセスアップにつながるメリットもあるからです。
独自ドメインのアクセスを増やしやすいメリットについては、専門的な説明が必要になるので今回の記事では省きます。
気になる人は以下の独自ドメインのメリットについて読んでみてください。
独自ドメインもサーバーと同じく専門の業者と契約することで取得が可能です。
レンタルサーバー社の中には、独自ドメインも提供しているところがあります。
独自ドメインもレンタルサーバーも同じ業者と契約すれば、管理が楽になるので、おすすめです。
ホームページの作り方
ホームページの作り方を細々と見ていくと、とてもこの記事だけでは足りません。
この記事では、ざっくりと、ホームページの作り方として以下の4つの選択肢を比較してみます。
それぞれで、必要な知識と予算が変わってきます。
- ホームページ制作業者へ依頼する
- HTML/CSSで作る
- パソコンのホームページ作成ソフトを使う
- ネットのホームページ作成サービスを使う
ホームページ制作業者へ依頼する
ホームページの作り方を考えるとき、最初の選択肢として、自分で作るか、あるいは、業者へ依頼するか、というものがあります。
ひと昔前なら、ホームページの作成には難しい専門知識が必須だったので、どうしても業者へ任せるしかありませんでした。
しかし、最近は遊び感覚でホームページを作れる方法がいろいろと出てきています。
ホームページを作る目的によっては、自分で作ってみるのもいいでしょう。
例えば、売上重視のホームページなら、見栄えの良いデザインを作れるスキル以外に、以下のようなノウハウも必要です。
- 商品やサービスのメリットをわかりやすく伝える文章術
- 商品の魅力や店舗の雰囲気をリアルに伝える写真撮影のテクニック
- お客様の購買意欲を刺激するキャッチコピーの作り方
こうした本気のビジネス用のホームページであれば、やっぱりプロの制作会社のデザインセンスとノウハウを借りたほうが、目的にかなうホームページができあがります。
一方で、単に名刺代わりの目的で使うホームページなら、わざわざ高いお金をかけるいつ用はありません。
あとで紹介する、ネットから無料でも利用できるホームページ作成サービスを使えばいいでしょう。
ホームページ制作にかかる費用
ホームページを制作会社へ依頼した場合は以下の2種類のお金がかかります。
- 初期費用
- 月額管理費
初期費用は、ホームページ自体を作るための費用です。
ホームページを作るには、最初に業者との打ち合わせから最後に公開されるまで様々な作業が発生します。
この作業の質と量によって初期費用の金額が決まります。
業者へ依頼した場合の初期費用の予算はまちまちです。
というのも、上で説明したように、ホームページの制作費が制作に必要な作業の質と量によって決まるからです。
規模が大きく、複雑な機能を持つホームページほど、制作時間や作業が増えますよね。
よって、制作費用も高くなります。
あなたのホームページにどれくらい制作費が必要かは、業者へ見積もりを依頼すればわかります。
同じホームページでも業者によって作り方が変わるので、費用も違ってきます。
少なくとも3者程度は相見積もりを取ったほうがいいでしょう。
見積もりの方法については、いくつか記事にしています。
初めてホームページの業者を利用するときは、見積もりの方法もわかりませんよね。
ぜひ以下を参考にしてみてください。
ホームページの業者で失敗しない方法。相見積を依頼して提案内容を比較する
ホームページの見積もりを依頼するときの方法、何を注意すればいいの?
月額管理費は、ホームページを維持していくための費用です。
ランニングコストと呼べます。
月額管理費を業者へ払うことでホームページの公開状態を健全に保ってくれます。
月額管理費の予算は、1〜5万円に収まることがおおいです。
業者へ任せる管理業務の内容によって変わってきます。
月額の維持費について、予算や用途をさらに詳しい人に向けた記事が以下にあります。
月額無料の業者もいますよ。
実は弊社がそうなんです!
弊社の月額無料のビジネスパックについて詳しく知りたい方はぜひ以下のトップページを見てください。
月額無料の場合は、ホームページの維持があなたの自己管理になるので気を付けましょう。
管理を業者に委託すると、ホームページの公開状態に問題があった場合に対処してくれます。
一方で、自己管理の場合は、ホームページの公開状態に何かトラブルが生じた場合、自分で解決することが求められます。
ホームページの運営途中には、ウイルスへの感染やハッキングの被害など、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
こうしたトラブルが不安な人は、業者の月額管理を利用したほうがいいでしょう。
ホームページを自作する方法
自分でホームページを作る場合、大きく分けて3つの方法があります。
制作に投じられる時間や知識レベルに合わせて選びます。
HTML/CSSで作る
もっとも純粋なホームページの作り方です。
ホームページを作るための特殊な技術「HTML」と「CSS」を使って、ホームページを基礎から作っていく方法です。
両方を使いこなすことで、雑誌のように複雑な構成とデザインのホームページを作れますが、習得するまでには時間がかかります。
パソコンのホームページ作成ソフトを使う
HTML/CSSを使わなくてもホームページを作ることを可能にするソフトがあります。
初心者向けの「ホームページビルダー」や、プロの制作現場でも使われている「DreamWeaver」がその例です。
ネットのホームページ作成サービスを使う
最近はネットにさえつながればホームページを作れるサービスも増えています。
パソコンで使うホームページ作成ソフトと違って、サーバーを用意することもなく、無料プランも利用できるので、初心者にとって最初に試してみるべき作り方といえます。
作り方は簡単。最初に選ぶデザインテンプレートの文字や写真を入れ替える方法でオリジナルのホームページを作っていきます。
WIX は特に企業や個人事業向けのテンプレートが揃っています。
WIXで無料でホームページを作ってみる
個人でお店を経営する人に向いているのがグーペです。
グーペで無料でホームページを作ってみる
おすすめのホームページ作成サービス/ソフトを比較した記事が以下にあるので、選び方に悩む人は参考にしてください。
ホームページをたくさんの人に見てもらう方法
お金をかけて、あるいは、手間ひまかけて作ったホームページ。
だれにも見てもらえなかった、作った苦労が報われませんよね。
ホームページは作ったまま放置していると、誰にも存在を気づいてもらえません。
たくさんの人に見てもらうためには、以下のようなアクセスアップの工夫に取り組んでいかねければいけません。
- SEO
- インターネット広告
- SNS
- オフラインでの宣伝
SEO対策
SEOは、検索経由のアクセスを増やすための取り組みを指します。
具体的には、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで検索したとき、自分のホームページが検索結果の上位に表示されるよう様々な工夫に取り組むことをいいます。
検索結果の上に表示されるほど、検索者の目に多く触れますよね。
当然、アクセスが増えます。
SEOとしてどういう工夫が検索上位表示へ結びつくのか?
その答えを知るのに重要な考え方をいくつか特集しています。
特に初心者さんがSEOに取り組むとき最初に知っておくべき知識なので、ぜひ読んでみてください。
インターネット広告
インターネット広告とは、GoogleやYahoo!の検索結果、また、他に運営されているホームページの広告枠へ掲載する広告のことです。
検索結果に広告を掲載させられるリスティング広告は、SEOと同じ効果を期待できます。
広告を表示したい検索キーワードを選べるので、ホームページを見てもらいたい人からのアクセスを増やせるわけです。
他で運営されるホームページの広告枠に表示する広告は、ディスプレイ広告やバナー広告と呼ばれたりします。
広告を掲載してもらうホームページを選ぶことで、自社の商品やサービスに興味を持つ人達の目に触れさせることができます。
SEOでのアクセスアップは効果が生じるまで時間がかかります。
一方でインターネット広告はお金を出せばすぐにでもアクセスを得られます。
作ったばかりのホームページはSEOの効果がゼロなので、インターネット広告を利用しながら、SEOに取り組む方法がおすすめです。
SNS
FacebookやTwitterを利用した集客方法です。
最近は写真を共有できるinstagramも流行っていますね。
instagramの写真を掲載しているホームページもよく見つかります。
SNSは、利用者が情報を共有する前提で使っているサービスです。
価値の高い情報をSNSで発信することで、利用者同士の口コミ効果を得て、たくさんの共感や興味を得られるチャンスがあります。
SNSで露出を増やし人気を獲得することで、ホームページへのアクセスも増大します。
オフラインで宣伝する
インターネットの世界をオンラインと表現するのに対し、現実世界でのつながりをオフラインと呼びます。
ホームページを作ったら、オフラインでの宣伝も積極的に取り組みましょう。
普段からビジネスで使っている名刺やパンフレットにURLを印刷しておいたり、メールの署名にURLを記載しておいたりすれば、人々の目に触れる機会が増えますよね。
食べに行ったお店の壁にfacebookやinstagramでフォローすることを進めるポスターが張ってあることもよく見ます。
オフラインからSNS、SNSからホームページというようにオフラインを起点としてホームページへ集客する例ですね。
ホームページの集客というとオンラインのものばかりを考えがちですが、リアルな現場での宣伝がアクセスアップへ結びつくこともあります。
まとめ:ホームページを一度は自分で作ってみるのはいかがでしょうか?
ホームページの仕組みを理解するには、まずは自分で作ってみるのが一番の近道です。
知識のないままでも業者へ丸投げすれば、いちおうホームページは完成します。
でも、運営段階で絶対困りますよ。
仕組みがわかっていないものを、ビジネスに役立てことができるでしょうか。
一度作っただけでも、いまは漠然としかイメージできていないホームページの仕組みが、しっくり自分でも説明できるほどに理解できるはずです。
先に紹介したネットで使えるホームページ作成サービスを利用すれば、試しに作ってみる程度の簡単なホームページなら、暇を見つけて1週間ほどで作れますよ。
ぜひ試してみてくださいね!