会社のホームページをWordPressで作成しようと思ってますけど何か?
WordPressの注意点
詳しく解説しましょう!
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WordPressで更新できるところ
WordPressが人気の理由のひとつに「更新しやすい」というのがあります。これは事実ですが、間違った認識でもあるのです。どういうことか説明していきますね。
WordPressには専用の管理画面があります。更新はその管理画面から行います。
今までアメブロやライブドアのようなブログサービスを利用したことのある人なら、WordPressの更新画面にもすぐ慣れることができるでしょう。他のブログサービスともよく似た操作の仕方で更新できます。
ブログ経験のない初心者でもそれほど心配の必要はありません。WordPressの使い方を解説する書籍はたくさんあります。パソコンを普段インターネットやメールくらいにしか使ってない方でも、初心者向けの本を1冊読めば、困難なく更新を楽しめるようになると思います。
ただ、注意したいのは、WordPressで簡単に更新できるのが投稿記事の部分に限られるということです。
例えば、ホームページのデザインも自由自在に変えられる、そんなふうに期待している人がいます。注意しましょう。デザインへ手を加えるには、特殊な技術が必要だからです。
制作会社へ依頼すると、デザインをあなたの希望に合わせて制作してくれます。自社オリジナルのロゴを使い、バランスよく配色を整え、レイアウトを見やすく調整してくれます。2~3枚の写真がダイナミックに入れ替わるスライドショーを設置したり、電話番号をクリック(スマホではタップ)できるボタン状にデザインしたり、見栄えの良さと使いやすさの両方を兼ねる工夫をあちこちに凝らしてくれます。
このような制作会社のスキルへ任せた部分は、基本的に自分で変更できない、あるいは、変更するには制作会社レベルの技術が必要だと思っておいたほうが、あとでガッカリしなくて済みます。
長い経営期間の途中では、会社の方針でロゴを新しく刷新することがあります。会社が移転して電話番号が変わってしまうこともありえます。あるいは、スライドショーで使っている画像を時期に合わせて定期的に変えたくなるという要望もでてくるかもしれません。
このようなデザインへの変更には、制作会社と同等の知識とスキルが必要です。
単にロゴや電話番号を変更したいだけでも、その部分がデザインへ組み込まれているならHTML、CSSのスキルが必要です。スライドショーの画像も、差し替えるにはPHPやJavaScriptといった、HTML・CSSよりさらに高度なプログラミング言語が必要です。画像自体も、デザイナーによって加工編集されたものを差し替えるなら、元画像と同じようなクオリティの画像を用意する必要があります。
確かに、素人レベルから始めたにも関わらず、積極的な学習が目を結び、プロ顔負けのカスタマイズをこなしている方がいます。WordPressの情報を検索すると、そういう方々のブログがたくさんヒットします。ですので、不可能だとはいいません。でも、そのレベルに達しようとするとかなりの勉強が必要です。決して「簡単に更新できる」というのを言葉通りに、なんでもかんでも簡単にいじくれるということだと誤解しないように気をつけましょう。
もし、ホームページの完成後に自分で手を加えていきたい部分があれば、制作へ取り掛かる前の打ち合わせ段階で制作側へ伝えておきます。そうすることで、更新や変更が管理画面からできるような設定をしてくれます。別途費用の対象になることが多いですが。予算と相談しましょう。また、全体的なデザインも更新時に崩れないよう、作業者のスキルに合わせて調整してくれるはずです。
WordPressのセキュリティ
WordPressを利用したいと決めた方は、積極的にホームページの運営へ関わっていきたいと考えている方が多いからか、完成後は制作会社を頼らず自分で管理運営していきたいと考える傾向がありますね。もちろん、中には月額費用を節約したいというのが理由だという方もいるでしょう。
もしあなたも自己管理を選択するなら、必ずセキュリティへの意識を持ちましょう。
WordPressの安全性はいつも話題になってます。WordPress自体にセキュリティの穴がある場合もありますが、WordPress利用者にセキュリティの意識が低いことがトラブルの原因になっているケースも多いです。
利用者が多いWordPressはよく悪質な攻撃のターゲットにされます。管理画面へ侵入するためにIDとパスワードのパターンを総当たりで繰り返し試すブルートフォースアタックの被害者は特に多いです。
このような悪意ある攻撃からWordPressを守るには、パスワードを推測されにくいものにしておくことです。単純すぎる方法ですが、機械的で強引な攻撃への効果は高いです。また、セキュリティ効果を向上させるプラグインもいろいろあるので試してみるのがいいでしょう。SiteGuardは、管理画面への侵入を防いでくれるプラグインです。簡単な設定で安全を保証してくれるのでおすすめです。
そして、万が一WordPressにウイルスを仕込まれたり、あるいは、破壊されたりしたときに備えて、定期的にサイトのデータをバックアップしておくことも重要です。WordPressはサイトデータとデータベースという2種類のデータを使います。その両方を一度にバックアップしてくれるプラグインが無料でもあります。
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セキュリティとバックアップに注力するレンタルサーバーも最近目立ちます。エックスサーバーはサーバーの安定性が高く人気です。WordPressのセキュリティ機能と定期的なデータの自動バックアップにも対応してくれています。少し他のレンタルサーバーより料金が高いですが、「お金 < 安全」と考えるなら、また、制作会社の保守サービスを利用しないなら、なおさらおすすめです。
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システム・テーマ・プラグインのアップデート
WordPressを維持していくときに、定期的に行う必要のある作業が「アップデート」です。アップデートの対象は、WordPress自身、テーマ、プラグインが含まれます。
WordPressは、常に改良のための開発が進められています。定期的に新しいバージョンが発表され、新しいバージョンでは新機能が追加され使いやすくなったり、セキュリティの効果が強まったりするので、新しいバージョンがリリースされたら、必ずアップデートをするのが普通です。
制作会社の保守サービスを利用していればアップデートは業務のひとつとして行ってくれるはずです。それに対して、自己管理でWordPressを維持していく場合は、アップデートの作業も自分で対応しなければいけません。
アップデートは基本的に管理画面からクリックひとつで完了できます。しかし、途中で不安定なネット回線が原因で、または、単純に作業者の操作ミスのせいでエラーが生じることがあります。アップデート中のエラーは厄介です。初心者には解決できないことのほうが多いです。
アップデートによる不具合への対策はバックアップです。アップデート前に必ずサイトのデータをバックアップしておきます。それによって、予期せぬトラブルが生じても復旧できます。あわてずに済みますね。
以上がWordPressを制作会社へ依頼するときに注意したいことでした。
WordPressの人気はおさまる所を知りません。趣味でブログを更新しているブロガーにもかなり普及しています。そのため、「私も使ってみたい」と思うのは自然なことだと思います。
しかし、会社のホームページとなると、会社の信頼や売上に関わってきます。やはり今回上げた更新のしやすさや維持のしやすさについては事前に慎重に検討しておくべきですね。制作会社へ依頼するときに、完成後の保守サービスも視野に入れていろいろと相談してみることをおすすめします。