月額制のホームページを契約するときに注意すること?
月額制の注意点
詳しく解説しましょう!
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月額制のホームページを利用するとき、いつもデメリットとして「年間のコスト」があげられます。いくら月々の支払いが少なくても、年間積み重なると高額になるよ、ということですね。
しかし、月額費用は別に何の役にもたたず捨てられているわけではありません。月額費用を払うことでホームページのデータを安全に預かってもらい、セキュリティやメンテナンスなどの自己負担を避けられます。
単にお金だけに焦点をあてて月額制のメリットとデメリットを語ると、偏った判断を招いてしまいます。
そこで今回は月額制のホームページを利用するとき、契約時に注意しておいたほうがいいことを冷静に説明したいと思います。
月額費用にはなにが含まれてるの?
月額費用を払うことで得られるサービスを契約時にきちんと確認しておきましょう。
単にホームページのデータを預かってもらうだけで毎月2万も3万もかかるのなら考えものです。しかし、ホームページの公開状態を健全に保つため、セキュリティやメンテナンスなど常に気を使ってくれるなら、ムダ金とはいえません。
レンタルサーバーを自前で用意して、データを自己管理していく間は色々なトラブルが生じます。原因がサーバーにあるのか、それとも、ホームページのデータにあるのか、よくわからない不具合が生じたとき、専門知識のない初心者ならどこのだれを頼ればいいのかわからないと思います。
月額費用はこのようなシステムやセキュリティなど裏方の部分を任せておける安心料です。極端に言えば、何かホームページへ事故が起きれば、管理会社のせいにできるわけです。余計なことに頭を悩まされなくて済むのは、かなりのメリットのはずです。
しかし確かに、毎月のランニングコストを支払っている意味がない制作会社も存在します。月額費用に見合うサービスを提供してもらえない制作会社です。サーバーは他のレンタルサーバーを又貸しし、保守業務もなにもしてくれません。
保守業務というのは、上でもあげた「ホームページを正常に保つための業務」です。システムのメンテナンス、アップグレード、セキュリティに努めます。データのバックアップも定期的に行い、万が一データを損失した場合に備えます。
安く済ませようとすれば、レンタルサーバー代は月額500円程度でも可能です。保守業務に一切手をかけず、500円でレンタルしたサーバーをお客様へ又貸しします。9,500円がまるまる黒字になります。制作会社にとっては、おいしいですね。利用者からすれば、月額費用はまるでお布施です。何にも対価を得られてないわけですから。
先に月額費用の用途を聞いておけば、こういう被害に遭わなくて済みますね。
いつから料金が発生するの?
まだまだ公開のめどがたたないホームページに、料金だけが発生している。これは月額制のホームページの場合、仕方ないといえます。というのは、月額料金は契約と同時に発生するのが普通だからです。
ホームページが公開できるようになるまでの制作期間は、案件によってまちまちです。小規模でシンプルなホームページなら2週間くらいでも公開できます。一方で、ネットショップや会員制サイトなどは2~3月も制作にかかることもよくあります。
ホームページが公開できないかぎり、売上が発生することはないですよね。公開前に発生する月額費用は本来なら投資といえるお金です。でも、ムダのような気がしてならない、そういう方もいるでしょう。
お金が発生していると知れば、とにかく早く完成させたいと思うのは自然です。しかし、良い物を作るには時間がかかるのも事実です。下手に急かしてしまうことで、中途半端な仕上がりになってしまう危険があります。
月額制のホームページを利用する場合は、制作中の費用を投資だと考えられる余裕と覚悟が必要だといえますね。
サーバーの機能は?
月額制の場合、サーバーを自由に選べないことが多いです。比較ができないので、サーバーの機能を確かめることを忘れがちです。これは危ないですよ。
サーバーの機能は、ホームページの公開状態を健全に保つために重要です。サーバー自体の動きが重ければ、せっかくたくさんのお客様がホームページへアクセスしても、さばききれず表示が遅くなり、最悪の場合はまったく何も表示できない状態へ陥ります。商用のホームページならお客様からの信頼も失いますし、売上にも大きな損失です。
サーバーの設定を自由に変更できるかどうかも重要になるケースがあります。ホームページを公開したあと、特別なプログラムを追加したくなることがあります。会員制システム、ショッピングカートなどがその例です。
ホームページ公開後、順調に業績が伸びて、業務を拡大したくなるのはよくあります。しかし、サーバーがこれらの特別な機能に対応していなければ、したくでもできません。追加するプログラムによっては、サーバーの設定をいじくらないといけない場合もあります。この辺の自由度も事前に確かめておいて損はしません。
容量についても必ず先に聞いておきます。容量はデータを保管しておける量のことです。積極的にホームページを更新していく予定があるなら、容量に余裕が必要です。また、容量に迫ったときの容量アップも可能かどうかを聞いておけば安心です。
データがなくなったらどうなる?
ホームページのデータに万が一のことがあった場合の対処法を知っておくと安心です。
有名で信頼できるはずの制作会社やサーバーの管理会社でも、たまにデータ損失という事故を起こすことがあります。交通事故と同じで、どれだけ安全性に気を使っていても100パーセント未然に防ぐというのは困難です。
月額の管理費を払っているわけですから、当然、データ損失の責任は管理側にあるはずです。しかし、管理体制がずさんな制作会社が存在するのは事実です。通常ならデータ損失の保険としてバックアップをしているはずなのですが、その用意がないので、復旧させることができません。
たとえお金で保障されたとしても、失ったデータが戻ってこないのは事業へ大きなダメージを与えることもあります。制作会社の管理体制、また、万が一の事故への対応方法も契約前に確認しておきたいことです。
契約期間の縛り
月額制のサービスの多くは、契約期間に縛りがあります。初期費用を無料にし、加えて月額料金が安くても、長く利用してもらえれば利益を生めます。早いうちに解約されてはサービス提供側にとって大損です。
しかし、顧客満足度が100パーセントという商品はありません。どんな優れた商品でも、一定の満足できないお客様が存在するのは仕方のなことだといえます。
ホームページも同じですよね。評判の良い制作会社に頼んだけれど、仕上がりに満足できなかった、という利用者は少なからずいて、自分がそれにあてはまる可能性は捨て切れません。満足できないまま、契約期間に縛られては、なおさら不満が増す一方です。
月額制の場合、契約期間に縛りがあるのは仕方がないとしても、その期間や解約時の条件などは必ず確かめておくことをおすすめします。
ホームページはだれのもの?
ホームページを所有する権利はだれにあるのか? 当然、依頼主のほうと思うかもしれませんが、常にそういうわけではありません。月額制の場合は、所有権が制作会社へ属するケースがあります。
月額費用は代理で公開してもらっているというイメージでしょうか。解約すれば、ホームページは削除されるので、データを再利用して新たなホームページを作成することはできません。
ホームページへ掲載した文章や画像など素材を再利用できないのは、新しいホームページを作成するときの手間が増えます。
なかには、再利用を許可してくれる制作会社もいます。次で説明する、ホームページの移転やドメインの移管にも関わってくる重要なことなので事前に明らかにしておくことが求められます。
ホームページを移転できる?
ホームページの内容は気に入っていても、サーバーの不調やサポートへの不満が理由で新しい環境へ移転したくなることがあります。
新しい環境が、異なる制作会社への乗り換えなのか、レンタルサーバーを借りての自己管理でも、データをそのまま移転できるかどうかは契約中の制作会社の方針によります。
解約金を払えば済むケースもありますし、制作会社によってはデータの買取額を決めているところもあります。
また、実際にデータを新たな環境へ移動させるときの制作会社の対応方法もまちまちです。サーバーへの接続情報を教えてくれれば自分で移転できます。でも、サーバーの扱いは初心者にとって難しいですよね。そういう場合は、CDやDVDなどメディア形式でデータを引き渡してもらえたら嬉しいです。
契約前に移転の方法を聞くのは気が引けますが、大事なことです。
独自ドメインの移管
独自ドメインの移管の可否も重要ですよ。独自ドメインはずっと使い続けることを前提に取得します。ホームページのアドレスだけでなくメールアドレスにも利用して、お客様との信頼関係を気づくひとつのツールとして使います。
これまであげた色々なケースによって、ホームページを解約、あるいは移転するときは、一緒にドメインの移管もする必要があります。移管とは、ドメインを新たな管理業者へ移すことです。ドメインを移管できなければ、そのドメインを失うことになります。
ドメインの損失は、それまで得た固定ファンやSEOの効果を失うことにもつながります。ドメインの移管ができるかどうかは、新しい環境がうまくいくかどうかに関わります。とても重要なので確かめておくことを忘れないようにしましょう。
以上、月額制のホームページを理由するときに注意したいこと、確認したいことをまとめてみました。参考にしてみてください!