縦長ページ「ランディングページ」の違い。メリット・デメリットとは?
ランディングページのメリット/デメリットを詳しく解説
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ランディングページ(LP)とは?
実はランディングページには二つの意味があります。
- 着陸ページ
- 縦長ページ
今回は2つめの「縦長ページ」について取り上げていますが、少しだけ「着陸ページ」のほうにも触れて、違いを説明しておきます。
普通ウェブサイトは複数のページで構成されてますよね。トップページだけが、サイトへの訪問者(以外、ユーザー)が最初に見るページではありません。
たまたま検索にヒットしたページやSNSでシェアされたページ、どのページでもユーザーが最初に見るページになりえます。このユーザーがサイト訪問時に「最初に見たページ」が「最初に着陸したページ」という意味で「ランディングページ」という言葉が使われます。
そして今回の「縦長ページ」。文字通り、縦に長いページでスクロールすることでページ末尾まで読み進められます。
縦長という特徴の他には、デザイン面でこのようなところに一般的なWebサイトのページと違いが見られます。
- 画像多用
- 派手なテキスト
- 目立つボタン
これは縦長ページが、たったひとつの商品やサービスを売り込むことを目的にしているからです。他のページへのリンクなど余計な情報は徹底的に排除した結果です。
写真やイラストを大胆に利用し視覚的に商品・サービスの特徴を訴えます。購買意欲をかきたてるキャッチコピーも目につきやすく派手な装飾を施します。そして最終的に売り上げが発生するボタンをクリックさせます。ユーザーの気を散らさず、まっすぐ売り上げへ導くためのデザインです。
ランディングページの目的
ランディングページの目的は、「売上を発生させる」。これ以外にありません。
ユーザーへ伝えたい情報を上から下へ順番に配置します。画面をスクロールしているうちに、ユーザーは情報を吸収し、購買意欲を刺激されます。そして最終的に画面に用意された「購入ボタン」をクリックします。
購入ボタンは「メルマガ登録」や「無料見積もり」の場合もあります。どんな場合でも、ランディングページの目的はブレていません。売上を発生させるためにユーザーを「落とす」。これがランディングページの目的です。
ランディングページのメリット
ランディングページのメリットは「改善しやすい」ことがあげられます。
通常のウェブサイトと比較してみましょう。仮にユーザーから資料請求をしてもらうためのサイトだとします。サイト内には50ページほど存在します。「もっと資料請求の数を増やしたい」。でも、どのページから手をつけていけばいいのでしょうか。何をすればいいのか、改善方法の走り出しから迷ってしまいます。
これに比較して、ランディングページはシンプルです。1枚で完結し、情報は一方向で上から下に流れています。どこから改善していくか検討しやすいはずです。
ランディングページのページ数は1枚。ブロックを並べるように上から下へ情報を配置します。その順番でユーザーは情報を獲得します。ブロックの並び方を変えてみる、特定のブロックに注目して、画像の使い方やキャッチコピーをアレンジしてみる、具体的な改善の方法を考えやすく試しやすいと思いませんか?
ABテストというサイトを改善する代表的な方法があります。AとBで二種類のパターンを用意して、どちらの反応が優れているのかを計測します。結果、優れているほうを残します。テストを繰り返すにしたがい、最善のパターンが生まれます。
数十ページあるサイトではとても無理そうですが、このABテストもランディングページなら簡単に試せます。
ランディングページのデメリット
ランディングページのデメリットは、スペースが限られていることがあげられます。限られたスペースで商品・サービスの売りを伝えきるには、高度なテクニックが求められます。
- キャッチコピーの発想。ユーザの興味を惹きつける
- 画像のチョイス。商品・サービスのメリットを視覚的に伝える
- 文章の作成。読みやすくわかりやすく、要点をまとめる
- 情報の配置。ユーザーを売上へ「落としこむ」
ざっとあげるだけで、このように一般の方では不慣れなスキルが必要です。デザインセンス、マーケティングの知識、ユーザー目線など、さまざまなテクニックを駆使しなければ、最大の効果を発揮するランディングページの実現は難しいといえます。
ランディングページへの集客方法
ランディングページの集客はSEOよりもリスティング広告のほうが向いています。SEOよりリスティング広告のほうが、ターゲットを狙い定めやすいからです。
リスティング広告は、予算の条件さえクリアできれば、指定したキーワードで確実に集客できます。ランディングページを見せたい相手に確実に見せられることを意味しています。
ランディングページは、不特定多数へ見せるためのページではありません。ターゲットを絞り、ターゲットが求める情報、あるいは、ターゲットを落とせる情報だけを掲載したページです。
SEOの場合は、集客できるターゲットが幅広くなりがちです。メインキーワードから派生する、さまざまなキーワードによるアクセスがあるはずです。想定以外のキーワードからのアクセスは、ランディングページの成績を測る上で邪魔になります。
そもそも見せる対象が絞られたランディングページ。うまくいっているかどうかを測るには、見せたい相手からの反応だけを頼りにするべきです。想定外のアクセスをもとに改善方法を練るのは誤った方向へ進む原因になります。
当然、狙い通りのキーワードでSEOに成功しているなら文句はないのですが、1枚ページで画像も多くなりがちのランディングページはSEOの効果が現れにくいという弱点もあります。
リスティング広告で集客しながら、さらに売れるランディングページへと育てていくのが、もっともランディングページらしい利用法です。
ランディングページの参考サイト
ランディングページのデザインを集めているギャラリーサイトがいくつかあります。
ランディングページ集めました。
ランディングページデザインリンク集
デザインの良さを参考にするのはもちろんですが、ストーリーの語り方にも目を向けてみましょう。ストーリーの語り方とは「情報を配置する順番」のことです。ユーザー側の立場でページをスクロールしてみましょう。購買意欲が刺激されるページに出会うはずです。見つけられたら、「なぜ、買いたくなったのか?」、その原因を分析して真似するところから始めてみましょう。
ランディングページ作成料金の目安
ひと昔前は50万円以下でも珍しかったランディングページの作成料金ですが、最近は予算に余裕がない方でも手を出しやすい価格になってきています。相場は「5万円〜」でも、良質なデザインで作成してくれる業者を見つけられます。
しかし、上でも触れましたが、ランディングページの成果はデザイン性だけでは決まりません。ユーザーを落とすための説得力や安心感をデザインへ反映させる技術が作成側に求められます。
低価格な作成業者のほとんどは、デザイン業へ特化しています。要望通りに美しいデザインで作成してくれますが、マーケティング寄りの提案はあまり期待できません。低価格な業者を利用するときは、自分自身でもよく勉強してみることをおすすめします。ランディングページについて詳しく書かれた記事は検索すればたくさん見つかります。
ランディングページを作成できる無料サービス
業者を頼らずともランディングページを無料で作成できるサービスもあります。どんなタイプのサイトでも、完成後どのように運営していくのかが問われます。作成後、放置したままのサイトが売上へ貢献することはありません。
ランディングページのメリットは、効果測定が簡単なこと、気軽に改善できること、です。自分で作成し、改善の工夫を繰り返し加えていくのも、いい方法です。