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ホームページをリニューアルするポイントと手順

今回は、ホームページを効果的にリニューアルするためのポイントと手順を具体的に説明します。

うちのお店のホームページ、なんだか古臭く見えてきたなあ……なんて思ってませんか?

だいたい作ってから3年も経てばホームページをリニューアルする時期かもしれません。

Web業界の進歩はまさに日進月歩。速すぎてじつはプロのウェブデザイナーでさえも技術の躍進を必死で追いかけています。

特に最近はスマホの普及でインターネットとの接し方がパソコン主流の時代とだいぶ変わりました。

あなたもそうだと思います。スマホの登場前は、パソコンをいちいち起動させネットへ接続させていましたよね。

ところが今は、外出先でもベッドに寝っ転がっていても、手元でちょちょいと調べ物や暇つぶしができます。スマホのおかげです。

今となっては、ホームページがターゲットにするのはパソコンユーザーよりもスマホ利用者の方がメインとなってきてます。スマホの狭い画面で伝えたいことをいかに効率よく表現できるのかが、ホームページの作り方として勝負になってきてます。

デスクトップのモニタを対象に一時期流行ってたデザインは、スマホで見ると古く使いづらくなってきてます。こうしたスマホへの対応をリニューアルの目的にしている人は多いです。

他にもリニューアルの目的といえば、どういったものがあるでしょう。

  • 自分で更新できるようにしたい
  • セキュリティ効果をアップしたい
  • ブログを付けたい

などなど。長く使ってきたことに飽きたから、とにかく新しいホームページへ変えたいんだ、という漠然とした理由でリニューアルへ踏み切る方もいるでしょう。

どんな理由であっても、せっかくリニューアルするのだから、より集客に効果的なホームページを作りたいですよね。

全く新しいホームページを作るのとは違ってリニューアルの場合は比較対象となる元のホームページがあります。作り直してみたら、今までの効果が半減した、なんて失敗は嫌です。

実はリニューアルには、リニューアルならではの独特な作り方があるのです。それを今回の記事で説明しようと思います。

ホームページをリニューアルするとに必ず抑えておきたいポイント。

そして、リニューアルの具体的な手順。

これらを知れば、リニューアルの成功は間違いなしです。

ホームページをリニューアルするメリット

まずは、リニューアルのメリットとデメリットから抑えていきましょう。それを知ることで、もしかしたらリニューアルなんてする必要がないかも、なんて思い直すこともあるからです。

リニューアルのメリットは、一言でいえばこれに尽きます。

  • 過去のデータを利用できる

過去のデータを利用することで、今までよりもさらに集客効果の高いホームページを作れます。

そして、ビジネス自体の利益につながる、今まで気が付かなったようなアイデアも得られます。

なんといっても、リニューアルのときは、もとになるホームページがあるわけですから、昔のホームページの反応を分析して、

昔は、ここがこんなふうにダメだったから、次はこうして改善しよう。

あるいは、

昔は、ここが売上に結びついていたから、次もここは残しておこう。

こうしたアイデアの出し方ができるわけです。

例えば、今までのホームページにアクセスしてくれた利用者を分析することから始めてみます。

男性の利用者が多いと思っていた過去のホームページは、実は女性からのアクセスが多かったことがわかりました。一つの例ですよ。

男性と女性では好むデザインの傾向が異なります。男性は商品を「スペック」で選ぶことが多いです。

対して、女性はストーリー性を重視します。感覚的に商品のメリットを感じられるかどうかが購買意欲に関わってきます。女性は「感情」をより重視し商品を買うわけです。直感的なイメージを優先した衝動買いが多いのですね。

もし女性からのアクセスが増えてきているのであれば、商品のスペックに注力して情報を提供するホームページよりも、商品を実際に使った体験者の表情や口コミなどストーリー性のある情報で埋められたホームページのほうが、売り上げアップを期待できます。

過去のデータを見れば、人気/不人気のページがどれかもわかります。人気のページを削除すれば、アクセス数の減少へつながります。人気ページは残したまま、不人気のページをいかに改善できるかを考えると、リニューアル後の反応は向上するはずです。

ホームページを新規で作る場合に参考にできるのはライバル企業のサイトしかありません。でも、ライバル企業のサイトは具体的なデータがわかりませんよね。

当てずっぽうで、ライバルサイトのここがイイ、ここがイヤと作ったところで、ライバルに勝てるホームページになるかどうかは疑問です。

それに対して自社のホームページならデータは使い放題です。過去のデータを参考にすることで、具体的なリニューアルの方向性を練ることができます。

これができるところに、リニューアルの大きなメリットがあります。

リニューアルのデメリット

リニューアルのデメリットといえば、やっぱり「専門的な知識が必要」ということが挙げられます。

ホームページ作成の素人さんにとっては、比較対象のホームページがないだけに、新規でホームページを作ったほうが気が楽でしょう。リニューアルの場合は、過去を上回る効果のホームページを作らなければ失敗だというプレッシャーがあるからです。

リニューアルを成功させるためには、リニューアルの方向性が正しいかどうかを判断するための知識が必要です。

ホームページのアクセス数を計測し、分析するスキル。

こうしたスキルは、いままでウェブ制作の経験をたくさん持つ業者であればノウハウがあります。でも、普通の一般の方にとっては、ちんぷんかんぷなスキルです。

上記の例でもあげましたよね。

「女性ユーザーが増えてきたので、コンテンツの傾向を感情に訴えるものに変えていこう」

こういう判断は、デザインやマーケティングの知識があるからこそ言えるアイデアです。

初心者さんがリニューアルの方向性を決めてしまうのは、知らない土地で地図なしにゴールを目指すようなものです。

ホームページのデザインについても考えてみましょう。使いやすい/使いづらいをちゃんと判断できますか?

最近はパソコン用のデザインをスマホで兼用するレスポンシブデザインというスマホ対応の方法が流行ってます。パソコンとスマホの両方で使えるので、便利なんですね。

でも、しっかり両方での使われ方をイメージできていないと、中途半端なデザインになってしまいます。素人判断でレスポンシブデザインを採用すると、結果PC、スマホの両方で使いづらく見にくいデザインになってしまうわけです。

ですので、リニューアルの方向性を正しく判断することに不安がある場合は、専門のウェブ制作会社を頼るのも一つの手です。

いや、自分は自力でリニューアルを成功させるんだ。

そういうチャレンジャーはぜひ以下のリニューアルの具体的な流れを参考に挑戦してみてください。

ホームページのリニューアルの手順

1. リニューアルの目的を整理しよう

なぜホームページをリニューアルしたいのか?

まずはこのポイントを自分の中で整理しておきましょう。

リニューアルのきっかけとなる原因で多いのは次のものです。

  • デザインが古くなった=使いにくい、見づらい
  • ホームページのセキュリティが心配=SSL通信に対応させてたい
  • スマホ非対応=レスポンシブデザインにしたい
  • ブラウザへ対応してない=Flashをやめる
  • 自分で更新できない=WordPressを使いたい

いくつか専門用語が入ってるので説明しておきます。

SSL通信とは、お客さんにホームページを安全な方法で見てもらうための接続方法です。個人情報の漏洩や盗聴を防ぎます。ホームページを見に来る人は安心ですね。

SSL通信にすることが、今後はGoogleからの評価を高めるといわれています。Googleの評価は検索上位表示へ重要ですから、SSL通信を導入することがメインでついでにホームページをリニューアルしておこうみたいなご相談は、弊社宛にもよくあります。

ブラウザというのは、普段ホームページを見ているソフト、アプリのことです。Internet Explorer、Safari、Chrome、Edgeあたりが有名ですね。

ブラウザの古いバージョンのものは、最新のホームページの仕様に対応してません。表示の一部が崩れたり、アニメーションが再生不能になったりします。

Flashというのは、昔流行ったアニメーションをホームページ上に付ける技術です。iPhoneで見られません。

ブラウザが新しくなることで、古いホームページに不具合が出ます。それを理由にホームページをリニューアルすることもあるわけです。

最近、弊社へ一番要望が多いのは、「自分で更新したい」というものですね。

ホームページを長く維持していくには、中身を書き換えることが度々必要になります。営業時間が変わったり、サービスメニューの内容や料金が変わったりすれば、ホームページの方も合わせて変更しなければいけませんよね。

また、最近「ホームページを更新」すること自体の重要性が注目を浴びてます。更新するほど、検索結果の上の方に出やすくなるからです。

検索結果の上のほうに出すための工夫をSEOといいます。

昔は、ホームページの設定をいじくることにSEOの効果がありました。それが今はもう通用せずに、しっかりとホームページを更新し、質の高い情報を発信していることが上位表示への条件と変わりました。

営業に合わせてホームページの中身を書き換える。

また、SEOのための更新。

この両方を目的とした場合、自分でホームページを更新できないと経済的に大問題です。

ホームページを更新するには、通常は難しいHTML/CSSの技術が必要です。普通の人にはできないので、制作業者へ依頼します。すると当然更新料が発生しますよね。

一回の更新料は簡単なもので5,000円くらいでしょうか。積み重なると大金です。

自分で更新できるホームページなら、更新料の負担はなくなります。

WordPressは、そんな自分での更新を簡単にしてくれるソフトです。自分で気軽に更新ができるので、積極的な情報発信が可能です。

ネットを介して様々な人へ、リアルタイムに事業の強みや商品と関連する情報を発信していけるわけです。密接で頻度の高いコミュニケーションができるので、ファンやお得意様の獲得にもつながります。

WordPressのような自分で更新できる機能は、これからのホームページにはもっと重要性が高まります。リニューアルの機会にぜひ取り入れてみてください。

2. 過去のホームページを分析する

リニューアルの目的を整理できましたか?

では、過去のホームページの問題点を探りましょう。改善のポイントがたくさん見つかるはずです。

使うのは、以下の2つのサービスです。

  • Googleアナリティクス
  • Googleサーチコンソール

この2つはGoogleが無料で提供するホームページの分析ツールです。

2つには分析できるデータに違いがあります。

Googleアナリティクスでは、ホームページへのアクセスを分析できます。

  • どのページにどれぐらいユーザーが流入しているのか
  • ホームページ内をどのような経路で移動したのか
  • 人気/不人気のページ
  • お問い合わせへ繋がったページ
  • お客さんの離脱を招いたページ

このような、ユーザーがホームページにアクセスした後のデータを得られます。

Googleサーチコンソールは主に、Google検索へのサイトの反応を調べられます。

  • 何を検索してホームページへ来たのか
  • 検索キーワードに対しての表示順位
  • 検索結果への表示回数

この2つで得られたデータを組み合わせることにより、ホームページのアクセス前とアクセス後のユーザーの動きが分析できます。

より効果的なホームページを作る際のヒントが得られるわけです。

もし、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールをまだ設定していない場合は、少しリニューアルの時期を遅らせたほうがいいでしょう。

設定して、少なくとも1〜3ヶ月間のアクセスと検索結果への反応を調査してから、リニューアルへのぞみます。その方がリニューアル後の失敗のリスクを減らせます。

3. 分析結果をまとめる

GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールでデータを集めたら、次に分析結果をまとめます。

どんなキーワードで集客できていましたか?

どのページがお問い合わせや注文など「成約」に結びついていましたか?

検索キーワードを見れば、ホームページへの訪問者の欲求を知ることができます。何に興味があるのかわかるわけですね。

訪問者の知りたい事へ対応できているページがなければ、そのページをリニューアルでは追加しなければいけません。あった場合は、より効果的に成約へ導けないか改善の方法を考えてみましょう。

成約に強く結びついているページを発見したら、そのページのデザインや情報の配置を再度深く確認します。他のページへ活かせるヒントはありませんか?

ホームページの中でもより見やすい、使いやすいデザインになっているのかもしれませんし、ユーザーを惹き付ける情報が掲載されているのかもしれません。

「どのページが離脱のきっかけになっているのか」を分析することも、重要なポイントです。

ホームページから離脱する、ということは、「興味を失った」という気持ちの現われです。ホームページを訪れた以上、離脱は必ず起こりますが、調べてみると極端に離脱率の高いページを発見できることがありますよ。

離脱の原因を推測し、長くホームページへ滞在してもらうための工夫を考えましょう。

Googleアナリティクス、Googleサーチコンソールはすごいですね。リニューアルを成功させるための重要なヒントがこんなにも見つかります。

難しく感じるかもしれませんが、ビジネスを改めて検討し直すきっかけにもなります。ぜひ時間を取って取り組むようにしましょう。

4. リニューアルの要件を決める

ホームページのアクセスを分析してみると、リニューアルに何が必要か不必要かを気付かされます。

単に表向きのデザインを変えただけでは、リニューアルの効果につながらないことがわかるでしょう。データを見て、リニューアルの方向性として、何が効果的かをまとめていきます。

お問い合わせフォームの入力項目を少し工夫するだけで、倍以上の売上を獲得できる場合もありますよ。

お問い合わせフォームへのアクセスが多い&お問い合わせフォームの離脱が多い。

この2つの状況があるような場合です。

お問い合わせフォームの必須項目を減らすとお客様にとって、お問い合わせしやすくなりますよね。それだけで、お問い合わせの数は倍増します。

お問い合わせの数を増大させることだけが目的なら、大きな予算をかけてホームページ全体のリニューアルをしなくてもいいわけです。

リニューアルの要件は、そのホームページの目的によって異なります。分析した結果に基づいて、「自分のホームページでは何を改善したいのか」をきちんと整理し、リニューアルの目的を定めておくことが大切です。

場合によっては、リニューアルではなく、ホームページのバージョンアップ、所々を小さく改変するだけで大きな効果を得られることもあります。

5. リニューアルの際の具体的な計画を決める

  • ホームページの改善点
  • リニューアルの目的

データに基づいて上の2つが定まれば、具体的なリニューアルプランを立てます。

改善点と目的に沿った、「適切な構成」や「ページ数」「デザインのイメージ」を検討します。

ホームページの全体像は「サイトマップ」、各ページへ掲載する詳細な内容は「ワイヤーフレーム」を作りながら、リニューアル後のホームページを具体化させていきます。

ここでは、以下の記事が参考になります。ぜひ読んでみてください。

ホームページのサイトマップの作り方。見積もりに必要なページ数が分かる
ホームページに載せる画像と文章のまとめかた。ワイヤーフレームという配置図を作ってみよう

6. 依頼するホームページ作成業者を見つける

ここまでできたら、あとも自力で進められそうですね。

でも、実際にホームページをデザインしネット上で公開できる形にするにはやっぱり専門家の手助けがあったほうが早くて安全です。

リニューアルする方向性がここまで依頼主の側で固まっていれば、制作会社の意見も取り入れて、さらに効果的なリニューアル案を立てられるはずです。

今はホームページ作成業者といっても、フリーランスから大手の制作会社まで費用も規模も様々です。

どの業者にすればいいのか迷うことも多いと思います。

そんな時に必ずしてほしいのが、「複数の業者への見積もり」です。相見積というやつですね。

業者の立場からすると、相見積へ仲間入りさせられるのは、正直キツイのですが、依頼側にとっては絶対にした方がいいです。

ここまで依頼側でリニューアルの方向性が決まっていれば、予算と一緒にその方向性を告げると、業者からベストなリニューアル案を得られるはずです。

少なくとも3社の見積書と提案内容を比較して、信頼できる1社を選びます。

相見積の重要性は以下の記事でも説明してます。
ホームページの業者で失敗しない方法。相見積を依頼して提案内容を比較する

ホームページのリニューアルはビジネスを見直すチャンス

ホームページをリニューアルすることばかりに注目してきましたが、実はリニューアルはビジネス自体を見直す上でも重要なヒントをくれます。

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールでのホームページのデータ分析は、「いま現在事業に興味を持ってくれているお客様の傾向」を知ることでもあるからです。

例えば、検索キーワードを眺めてみましょう。

過去に弊社の検索キーワードを調べたときのことです。

スマホの普及に並行して「スマホ対応 ホームページ」という検索キーワードでのアクセスが増えてきました。当時はまだホームページ上でスマホ対応について強くアピールできていませんでした。

そこでスマホへ対応するためのサービスを深く練りなおして始めたのです。ホームページにも載せて強く訴求しました。

すると、もともとアクセスのあるキーワードでしたから、すぐに売上に反映されました。

このように検索キーワードからは、新しいサービスや商品のヒントが得られるわけです。

ホームページのリニューアルは、データの分析も含めると新規のHP作成以上に費用がかかることがあります。

依頼側にとっては、過去のホームページがあるだけに、どんな方向性でリニューアルを進めればいいか慎重になってしまうこともあるでしょう。

しかし、リニューアルをきっかけに行うホームページの分析から得られる情報は、まさに宝の山です。

効果的な集客方法を練りだすきっかけにもなり、新しいビジネスのヒントもくれます。

リニューアルをするかどうか悩まれている方も、ぜひこれを機に今のホームページの分析をしてみてください。

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