売上をアップさせるHPのデザインの選び方を教えてください
HPの参考デザインの探し方
詳しく解説しましょう!
オシャレなのはもちろん売上アップにもこだわるホームページの作り方
ホームページを作る前に「どんなデザインがいいかなー」と考えるのは楽しいですね。同業者のホームページを検索して見てみたり、おしゃれなデザインがたくさん並べられたギャラリーサイトを参考にしてみたり。
色々なデザインを見て、インスピレーションを刺激するのは、もちろん良いことです。でも、たくさんのデザインを見すぎると迷いが生じることもあります。選択肢が多すぎるせいで、間違った方向に進んでしまうリスクもあります。
特に注意したいのは、ホームページのコンセプトが決まらないうちに、参考になるデザインを探しだしてしまうことです。コンセプトは、そのホームページを「誰に見せたいか?」、そして「何を得たいのか?」ということ。これを考えずに、デザインを決めようとすると、必ず失敗するので気をつけましょう。
誰に見せたいか?
まずはホームページを見せたい相手を想像してみましょう。普段接客している、数々のお客様のことを思い浮かべてみます。
男性/女性、子供/若者/年配の方と性別や年齢だけでなく、会社員/自営業/フリーター/学生/主婦のように職業でも分けられます。このようにホームページを見せる対象をターゲットといい、具体的に見せたい対象を考えることを「ターゲットを絞る」といいます。
ターゲットを想定しただけで、デザインの方向性は変わってきます。単純に性別によって好まれるデザインがあります。年齢も加えて考えてみると、もっと複雑に好まれるデザインは分かれます。
何を得たいのか?
ターゲットをじゅうぶん絞ったあとは、そのターゲットから何を得たいのか考えます。おそらく、多くの場合は「お問い合わせ」や「来店」などでしょう。このような売上へ直結する行動を求めて、ホームページは存在します。
つまりホームページは、ターゲットに何かしらの明確な行動をさせるためのものだといえます。ここにデザインを選択するときの大きなヒントが隠されています。
デザイン = 見た目 + 使いやすさ
本来、ホームページのデザインというのは、見た目の良さだけでなく、操作性も形として表現されているものです。言い換えれば、見た目の良さがあるのはもちろん、それに加えて、見ている人に対して「使いやすさ」や「わかりやすさ」を提供していなければいけない、ということです。
仮に、あなたのホームページが、定年後の男性へ再就職を斡旋を目的にしているとしましょう。ホームページでは、印象的な写真がたくさん使われていて、画面をスクロールしたりクリックしたりするとアニメーションが生じる遊びゴコロも感じられます。一度見ただけで記憶に残るステキなデザインのホームページです。
そんなホームページですが、たった一点失敗がありました。文字がめちゃくちゃちいさいのです。最近はスマホでホームページを閲覧することも多いです。もともと小さな文字が、スマホの画面では余計に小さくなり、年配の方にはとてもじゃないけど、文章を読めません。
こんなホームページからお問い合わせがくるはずはないですよね。見た目の良さだけを追求してしまったから仕方ありません。このようなデザイン性だけを求めて、ホームページの「使いやすさ・わかりやすさ」を損なってしまう失敗例は山ほどあります。
ギャラリーサイトの見方
参考になるデザインを探すときに、一番利用しやすいのは、ウェブデザインのギャラリーサイトです。おしゃれで見た目のいいデザインをたくさん掲載しています。最新の技術を利用し流行も意識したデザインばかり、制作費も多額にかかっているはずです。
参考サイトのページを開けば、印象的な写真がダイナミックにスライドします。画面をスクロールすると、マウスや背景の動きに合わせてアニメーションします。思わず目を見開いてしまうような、特殊な効果を楽しめます。どうせ作るならこんな記憶に残るデザインにしたいと多くの人は思うでしょう。
しかし、忘れていはいけないのは「使いやすさ」です。スライドショー、アニメーション。実は、このような特殊な効果が逆に、ホームページの「使いやすさ」や「わかりやすさ」を損なう原因になっているケースが多いです。
画像が大きければ大きいほど表示時間が遅くなります。3~4枚の高画質の写真を使ったスライドショーは、回線速度が貧弱な環境では、最後まで表示される前に、訪問者がしびれを切らしてページ自体を閉じてしまうことにもつながります。
派手なアニメーションは、確かに視線を集める効果は認められますが、使いどころを誤ると、本当に見て欲しい重要な情報から目を遠ざけることになりかねません。
コンセプトに合うデザインを選ぶ
重要なのは、ホームページのコンセプトです。コンセプトを満たすデザインを選ぶ必要があります。ホームページを見せたいターゲットの立場でギャラリーを眺めてみると、今までとは見方が変わりますよ。
リアルの店舗に例えてみましょう。店がまえは立派だけど、ほしい商品を探しにくくて、レジの場所もわかりにくい。そんなお店が繁盛するわけはありませんよね。
ネット検索、あるいはギャラリーサイトを利用し、いくつか好みのデザインをピックアップできたら、実際にターゲットの気分で使ってみます。リンクをクリックしたり、画面をスクロールしたり、文章を読んだり。
見た目の良さに加えて「わかりやすさ」、「使いやすさ」にも気づくはずです。いろいろと触っているうちに、なぜかお問い合わせしたい気分になったら、その理由をじっくり考えてみましょう。すると、さらにデザインに対しての理解が深まります。