独自ドメインを取得する必要性とメリットとは?
今回は独自ドメインのお話です。
ホームページを公開するにあたり、ネット上でホームページへアクセスするためのURLが必要です。どうせならば、自分のホームページです。好きなURLを名付けたいですよね。そこで必要となるのが独自ドメインです。
独自ドメインは、あなただけのホームページアドレス。今回の記事では以下の3つを説明します。
- 独自ドメインってそもそも何?
- どうやって取得すればいいの?
- かかる費用は?
独自ドメインの必要性に疑問を感じている人もいるはずです。ぜひ最後まで読んで、独自ドメインを取得することのメリットとデメリットを理解しましょう。
独自ドメインとは何か?
ドメインとは、インターネット上でのホームページの住所のこと。アドレス、URLと言われることもあります。
ホームページとして表示される文章や画像はデータとしてレンタルサーバーへ保管されています。
レンタルサーバーを契約した時に、自動的にホームページに対してURLが割り当てられますが、このURLの一部を自分の好きな名前に設定したものが独自ドメインです。
一度取得した独自ドメインは世界に一つだけ。自分専用のURLとなるため、希望の独自ドメインを取得すればよりホームページへの愛着がわきます。ホームページを更新していくことの意欲にもつながりますね。
独自ドメインを取得するには専門の事業者を仲介するのが一般的です。手続きは簡単。難しい専門知識は必要ありません。
独自ドメインの利用にかかる費用はドメインの種類によって異なります。費用は、年単位で支払います。支払いにはクレジットカードや銀行振込が利用できます。インターネット上で独自ドメイン業者を見つけて契約をすれば、自分のアドレスでホームページを運営できるようになります。
独自ドメインを取得しないときのデメリット
独自ドメインを取得しなくても、ホームページの運営は可能です。
レンタルサーバーから割り当てられたURLのまま、ホームページを公開します。このURLは追加料金なしで使用できるため、無料ドメインとも呼ばれています。
URLは、レンタルサーバーから強制的に決められます。多くの場合は、レンタルサーバーを契約したときに登録したユーザー名と、レンタルサーバー独自の文字列が組み合わされたものになります。
無料ドメインのメリットは、その名の通り、お金がかからないところにあります。無料であるところ以外にメリットは少なく、どちらかというとデメリットの方が目立ちます。
- 長くてランダムな文字列が並ぶため覚えにくい
- 他社名や余計な文字列が含まれるため信用性に欠ける
- 同じ無料ドメインのホームページと検索結果で競合しやすい
ドメインとして表示されるアドレスによくわからない文字列が並んでいると、お客さまにとって記憶しにくい弊害があります。また、アドレスをからホームページの所有者を識別することが難しく、「いったい誰のホームページなのかしら?」と信頼感を損ないます。
SEOとは、検索経由のアクセスを増やすための対策や工夫のことをいいます。無料ドメインはSEOの面でもデメリットがあります。
一つの検索結果では、同じドメインを持つページの表示件数に制限があります。仮に「rensava.com」というレンタルサーバーを契約し、無料ドメインとして「rensava.com/user001/」のようなアドレスを割り当てられたとします。
同じレンタルサーバー社を契約している他の利用者のドメインは「rensava.com/user002/」、「rensava.com/user003」というものです。
一つの検索結果上で、同じドメインで表示されるページの件数は限られているので、もし「rensava.com/user002/」、「rensava.com/user003」と検索キーワードが競合する場合、検索結果への表示の難易度が難しくなってしまいます。
こうしたデメリットを回避できる方法が独自ドメインの取得です。
独自ドメインを取得するデメリット・メリット
では、実際に独自ドメインを取得すると何が有利なのか?
分かりやすいように、デメリット、そしてメリットに分けて説明します。
独自ドメインを取得する場合のデメリット
独自ドメインは管理面で手間がかかります。
一度取得した独自ドメインを使い続けるには年間契約を行う必要があり、契約した年数に応じて更新が必要です。
これを忘れてしまう利用者がいるのですね。
ドメインの契約更新を忘れると、独自ドメインが失効してしまいます。ホームページにアクセスできなくなってしまい、お客さまは驚いてしまうでしょう。
アクセス不能の状況がたとえ一時的だったとしても、お客さまからの信頼性・信憑性に悪影響を及ぼします。それと同時にビジネス用のホームページであれば、売上という現実的な損害も招いてしまいます。
次に、独自ドメインの費用についてもデメリットとして感じる人も多いようです。
ドメインの利用料金は、ドメインの種類によって様々です。年間数百円で済むドメインが多いですが、それでもドメインを利用し続ける間は継続して払い続ける必要があります。レンタルサーバー代と合わせたランニングコストという点で、負担に感じてしまうのでしょう。
独自ドメインを取得する場合のメリット
先に挙げたデメリットをすべて改善できるところが独自ドメインのメリットです。
まずはアドレスからの信頼性の点。
会社名や商品名を独自ドメインにしている例はよくあります。そうすることで、アドレスをひと目ただけで、ホームページの運営元を判別できるからです。信頼性を高め、顧客に覚えてもらいやすくなります。
継続性の部分でも独自ドメインはメリットがあります。将来的に、ホームページの規模の拡大やレンタルサーバーのトラブルなどによって、サーバーの引っ越しが必要になることはよくあります。
そうした場合でも、独自ドメインは使い続けることができます。レンタルサーバーが変わっても、ホームページをリニューアルしても同じアドレスを利用できるわけです。
同一のドメインを利用し続けることで、顧客への浸透が深まります。SEOの効果もドメインの年齢が増すごとに強まるといわれているので、長期的に同じドメインを使ったほうが有利です。
このように独自ドメインは、単に自分でアドレスを決められるという点だけでなくマーケティングやSEOのメリットもあるわけですね。年間で数千円の費用に対して、じゅうぶんな効果はあるはずなので、早めに取得しておくことがおすすめです。
独自ドメイン取得の手順
ホームページの長期的な発展を視野に入れると、ホームページの開設段階で独自ドメインを取得しておくことが有利に働きます。
以下で、独自ドメインを取得する方法について重要を挙げながら説明するので、ぜひ参考にしてみて取得に役立ててください。
まず、独自ドメインの取得には、レジストラと呼ばれるドメイン取得事業者にて取得の手続きを行う必要があります。
日本国内にはたくさんのドメイン取得用の事業者が存在します。取り扱うドメインの種類とかかる費用は事業者によってさまざまなので、自分の使いたいドメインが取得できる事業者間で、かかる費用を比較して決めましょう。
独自ドメインは早い者勝ちです。独自ドメインの事業者サイトで取得が可能な独自ドメインの検索ができます。自分の希望する名前(英数字)と、「.com」や「.net」などの末尾を組み合わせ、まだ取得が可能なドメインかを調べてみましょう。
取得の際、契約者情報や所在地などの個人情報を入力する必要があります。これらの情報の一部は「Whois」というインターネット上のドメイン登録者情報の一部として公開されます。
個人情報の公開は困るという方は、個人情報の代理公開サービスを利用できます。ドメインを設定するときに、whois情報をドメイン業者の情報で代用する、という設定の内容にしておきましょう。
独自ドメイン取得にかかる費用は、初回登録時に必要な費用と1年後の更新費用の2種類があります。ドメインによってこの2種類が同じ金額の場合と、そうでない場合があります。事前にしっかりと確認しておいた方がいいですね。
ドメインの更新費用は1年、3年、10年など、契約年数が長期になればなるほど割引が適用されることが多いです。長く使い続けるつもりの方は複数年契約がお得です。
おすすめの独自ドメイン取得事業者
独自ドメインの業者で有名なのは「ムームードメイン」、「お名前.com
」があります。
どちらも料金が安く、管理画面も使いやすいので初心者さんにおすすめですね。
ムームードメインなら、ロリポップ!
やヘテムル
。お名前.com
なら同一名称のレンタルサーバーというように、ドメイン業者と連携するレンタルサーバーの存在があります。レンタルサーバーを決めてから、ドメイン業者を決めるという方法も管理と設定のしやすさの面で有益です。
特にお勧めしたいのは、エックスサーバーです。
エックスサーバーは、レンタルサーバー社の一つです。コストパフォーマンスに優れていて、低価格で高機能なレンタルサーバーを利用できます。
エックスサーバーはサーバーの本契約時に独自ドメインが1つ無料でついてくるキャンペーンを頻繁に行っています。サーバーの契約料金のみで独自ドメインが1つ無料で利用できる、このお得なチャンスは見逃せません。
独自ドメインのメリットを活用しよう
独自ドメインの取得には良い面も悪い面も存在しますが、どちらかというとメリットの方が多いといえます。
特に、長く腰を据えてホームページを運営していくという観点で見ると、独自ドメインは財産とも言いかえられます。
ホームページの公開初期から取得しておき、ホームページの発展、顧客の取得、SEO評価などを総合して、1つの独自ドメインの元で長く管理してゆくことが一番理想的だと考えられます。