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ホームページの集客が失敗するのはなぜ?初心者に多いアクセスが増えない原因3つ

ホームページの集客に悩むあなた、ようこそ!

アクセスアップの方法を検索してこの記事にたどり着いたのだと思います。

ホームページのアクセスが増えないことには、必ず理由があります。

その理由をこの記事で明らかにするので、ぜひ、あなたのホームページが当てはまっていないかをチェックしてみてください。

アクセスが増えれば、それだけホームページからのお問い合わせも増えますよね。

ホームページを最近作ったばかりの人は、ぜんぜん来ないホームページからのお問い合わせにヤキモキしていることでしょう。

ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。ホームページの集客について、初心者がまずハマりやすい以下の失敗を取り上げます。

  • 1. ホームページを作ったまま放置している
  • 2. デザインばかりを気にしている
  • 3. アクセス解析をしていない

ホームページを作ったまま放置している

ホームページの集客の失敗で、一番多い理由がこれです。

いくら高いお金を出したホームページでも同じです。作ったまま放ったらかしのホームページにアクセスは来ません。来るわけがないのです!

ホームページもリアル店舗と同じなんです。宣伝活動をしない限り、その存在は広まりません。

ホームページを宣伝する方法はいろいろあります。大きく分けると「無料」か「有料」かに分類できます。

無料と有料の宣伝方法をあげてみます。

無料の宣伝 SEO
SNSへの投稿
メルマガ
プレスリリース
有料の宣伝 リスティング広告
SNS広告
アフィリエイト広告
純広告
記事広告

無料の宣伝方法は、自分で手間ひまかけてホームページの存在を広める方法です。

有料の宣伝方法は、お金を払って業者にホームページの存在を広めてもらう方法です。

無料と有料、どちらが優れているということはありません。それぞれで予算や効果を比較検討し、今もっともアプローチしたいターゲットを集客するために、どれかを決めて利用します。

今回の話題とは異なるので、それぞれの集客方法について詳しい内容は、あらためて記事にしますね。

今は、「手間かお金か、どちらかをかけない限り、ホームページのアクセスが増えることはない」ということを覚えておいてください。

デザインばかりを気にしている

デザインにお金をかけすぎたホームページにありがちな失敗です。

ホームページのデザイン性と集客力はまったくの別物。いくらカッコよくておしゃれなデザインでも、それがアクセスアップに影響することはありません。

もちろん、ホームページのデザインにこだわることは、「悪」ではありませんよ。せっかく作るのだから、やっぱり「素敵なデザインにしたい!」と思いますよね。

でも、いくら見た目を良くしても、見てくれる人がいなければ、その素敵なデザインは役立ちません。見てもらって初めて、デザインに対する評価がもらえるわけですから。

だから、ホームページをデザインするときは、「いかに集客するのか?」という点も突き詰めて考えておく必要があるんです。

たとえば、検索でアクセスを増やしたいと考えているのに、画像ばかりのデザインだと失敗します。

なぜなら、検索エンジンは画像の内容を理解できないからです。画像が多用されたサイトは検索エンジンにとって白紙に映るんですね。

結果として、「検索にヒットない=アクセスが集まりにくい」ホームページになってしまいます。

一方で画像だけのデザインでも売上に効果を出せるケースがあります。

広告で集客することを考えてみましょう。

広告を見て、ホームページを訪れる人がいます。広告ですでに興味を引くことには成功しているわけです。あとは、いかにして、さらに商品やサービスの魅力を深く売り込めるかが勝負です。

こういう場面でよく使われるのが、ランディングページと呼ばれるデザインです。形は縦長で画面を縦にスクロールするごとにインパクトのある画像が現れます。見たことありませんか?

ランディングページは、検索エンジンから見るとほぼ真っ白なページです。それでもかまわないのは、検索経由のアクセスを期待していないからです。

初めから広告から集客することを前提にデザインが行われています。

検索エンジンを無視すれば、画像は使い放題です。印象的なキャットコピーをさらに目立せるため文字にデザインを施します。文字よりも写真の比重を多くして、視覚的に商品やサービスの特徴を訴えられます。

こうした画像に頼ったデザインが可能なのは、リスティング広告を集客方法に選んでいるからです。

ランディングページについてメリットやデメリットを詳しく説明している記事があります。また読んでおいてください。

縦長ページ「ランディングページ」の違い。メリット・デメリットとは?

要するに、集客方法に合わせたデザインであることが重要なわけなのですね。

あなたはホームページをデザインするときに、ちゃんと集客方法を考えていましたか?

もし、考えていなかったとしても、遅くはありません。もう一度、いまどの方法で集客するかを改めて検討し直してみましょう。その結果、適切なデザインを考えるのです。

アクセス解析を利用していない

ところで、あなたのホームページのアクセス数は日別でどれくらいありますか?

困ったことに、この質問に答えられない人がいます。

「アクセスを増やしたい」のに、いま自分のホームページのアクセス数を知らないなんて、ちょっと矛盾してますよね。

もし、あなたがホームページのアクセス数を把握していないのなら、いますぐアクセス解析を設定してください。

アクセス解析は、ホームページのアクセスを数え、訪問者のホームページ上での行動を記録できるサービスです。具体的には以下のようなことがわかりますよ。

  • ホームページ全体のアクセス数
  • ページごとのアクセス数
  • 人気の高い/低いページ
  • アクセス地域(国/県/市)
  • アクセス端末(デスクトップ/タブレット/スマホ)

こうしたアクセスのデータがわからないかぎり、アクセスアップに取り組んでもムダに終わります。

なぜなら、どこにどんな方法で力を注げばいいかわからないからです。

例えば、アクセスのメインがスマホによるものなら、スマホ向けの集客方法に集中するべきです。間違ってもデザインをPC向けに作ったり、PC用の広告にお金をかけちゃだめですよね。

売上げアップを意識したリアル店舗を考えてみましょう。レストランなら、毎日来客数を記録し、回転率を測ったり、人気のメニューを把握したり、努めています。

回転率が悪いことが、売上に影響しているなら、料理を出すスピードの改善やホールスタッフのサービスの速さに目をつけ改善します。

人気のメニューがわかれば、メニュー本の表紙にしてさらに売上げアップを図れますし、逆に不人気のメニューも味を改善するか、思い切って提供をストップするかのような判断もできます。

ホームページも同じです。アクセスしてくれるお客様の数を知り、ホームページ上での行動を把握することが、さらに来客数を増やすためのアイデアを生みます。

アクセス解析は、Googleアナリティクスなら無料で利用できます。必ずホームページ公開と同時に設定しておいてください。

ホームページの集客で初心者にありがちな失敗 まとめ

ホームページのアクセスアップへ取り組もうとしても、最初の準備が整っていなければ、どんな集客方法を試しても効果は出ません。

集客に取り組む前に今回挙げた3つが、当てはまっていないかをぜひ確認してみてください。

確認後は、具体的な集客方法を選びんでいきましょう。集客方法については、また回を改めて詳しく特集しますよ!

ホームページをスマホ化する方法。スマホ対策のメリットとは?

完全にスマホ時代ですね。

iPhoneが出たばかりの頃は、「あんなの絶対に流行らない」という声もありました。

信じられないですよね。

今は誰しもがスマートフォンを持つようになり、ガラケーを持っている人の方が珍しくなってきました。

2017年の時点では、携帯電話の内およそ77%がスマートフォン。20%がガラケーと言われてます。なんと、8割に近い携帯ユーザーがスマホ派のようです。

なるほど、ホームページのスマホ化が常識だといわれる理由がわかります。

しかし、気になるのが「いまあるホームページをスマホ化する方法」です。

既存ホームページのスマホ化には、スマホユーザーからのアクセスアップが期待できそうですが、以下の点がよくわかりません。

  • スマホ用ホームページってどういうもの?
  • スマホ対応するのって難しいの?
  • だいたいどんなHPでもスマホ対応が必要なの?

そこで今回は、いますでに持っているホームページをスマホ対応させることについて、詳しく説明します。

この記事では既存ホームページをスマホ化させるときに知っておくべき以下のことが理解できます。

  • スマホ対応ホームページの作り方
  • 既存のホームページをスマホ化する方法
  • スマホサイトで定番のレスポンシブデザイン
  • スマホ対応にかかる費用

ぜひ最後まで読んで、ホームページのスマホ化について知識を深めてください。

スマホ対応ホームページの作成が一歩進むはずです。

ホームページをスマホ化するメリットとは?

そもそもホームページのスマホ化ってどういうメリットがあるの?

この疑問から答えていきます。

最初に挙げるスマホ化のメリットは以下です。

ホームページをスマホ化すると、スマホユーザーからのお問い合わせが増えます

例えば、パソコンで表示することを前提にしたホームページがあります。デザインはパソコン用のサイズで作られました。

パソコン用のサイズだと、

  • 情報の配置=レイアウト
  • 文字の大きさ=読みやすさ
  • クリックできるボタンの大きさ=使いやすさ

こうしたデザインが、パソコン用に整えてあるわけです。

このパソコン用のホームページをスマホで見てみると、当然、以下のような問題が生じます。

  • 情報が伝わりにくい=レイアウトが悪い
  • 文字が小さい=読みにくい
  • クリックしづらい=使いにくい

つまりパソコンだけに調整されたデザインでは、アクセスしたユーザーにとって非常に使いづらいホームページになってしまいます。

そうすると「興味はあったけれど、このホームページだと情報を探すのは難しそう」というイメージを持たれてしまいます。お客様はホームページを離脱してしまいます。

商売用のホームページなら、お客様からの注文やお問い合わせが減ってしまいます。

冒頭でも言いました。

携帯ユーザーのスマホ派はもう8割を超えそうです。

スマホは、いちいち起動させて使うパソコンよりも気軽にインターネットへ接続できます。

昔はダイアルアップ接続といって、いちいちインターネットへ接続するためのボタンがパソコンに付いてたんですよ。

いまは、何も意識しません。スマホを使っていると、勝手にネットに接続されているからです。

手元にスマホはいつも存在します。暇つぶしはいつもスマホ。検索もいつもスマホ。

ホームページをスマホへ対応させていることで、スマホユーザーからのアクセスを逃さず、お問い合わへ繋げやすくなるのです。

スマホサイトはSNSで広がりやすい

スマホをfacebookやtwitterのようなSNSの利用に使っている人もたくさんいます。

最近はスマホで撮った写真をすぐにネットで共有できるInstagramが流行ってますね。

スマホサイトは、スマホからアクセスしたお客様にとって使いやすいので、SNSで広まりやすいというメリットがあります。

スマホ自体にSNSで共有する機能が付いてますよね。それがSNSでの情報の拡散を手伝います。

拡散とは、ネット上で情報が口コミによって拡大していく様子をいいます。

このSNSの拡散機能は、ホームページへ爆発的なアクセスを集める可能性を持ってます。うまく話題に乗れば、一日で数千人、数万人のアクセスを集めることもできるのです。

もちろんホームページの内容が拡散を決めるいちばん重要な要素ですが、スマホ対応しておくことでSNSでの共有率を上げられるというわけです。

スマホサイトは直接電話がかけられる

スマホ版のホームページなら、電話番号を載せておけば、それを指でタップして電話をかけられます。

お客様からのお問い合わせを得やすい仕組みです。

BtoBでもクライアントから直接お問い合わせがかかってくることは多いですし、エステサロンや飲食店など予約の電話をスマホサイトから直接かけてもらうこともできます。

こういうスマホの使い方に合わせたホームページを作ることによって、お問い合わせや予約など売上げアップも期待できるのですね。

持ってるホームページをスマホ化するべきか調べる方法

いままで説明してきたようなスマホサイトならではのメリット。これらを聞くと、いますぐにホームページのスマホ対策を進めたほうが良さそうです。

でも、既存HPのスマホ化には、もちろん費用がかかりますし、時間だって必要です。

そこで、役立つのが以下で紹介する2つの無料サービスです。

  • モバイルフレンドリーテスト
  • Googleアナリティクス

そもそもアナタのホームページって、スマホ化する必要があるの?

この疑問の答えを調べられます。

モバイルフレンドリーテストで、まず自分のホームページがスマホに対応できているかチェックしよう

最初に、あなたのホームページがすでにスマホへ対応できているかどうかを調べましょう。

もうスマホ対応ができていれば、当然、それ以上何もする必要がないからです。

モバイルフレンドリーテストを使うと、ホームページをスマホで見たときの使いやすさをチェックしてくれます。

モバイルフレンドリーテストは簡単。以下のリンク先でホームページのURLを入力し「テストを実行」ボタンを押すと、すぐに分析がはじまり、スマホ端末への対応状況を評価してくれます。

モバイル フレンドリー テスト – Google Search Console

モバイルフレンドリーの結果が悪ければ、評価を改善し、早急なホームページのスマホ対策が迫られます。

Googleアナリティクスで、スマホからのアクセスを分析しよう

次にGoogleアナリティクスで、スマホユーザーからのアクセスを分析してみましょう。

Googleアナリティクスは、Googleが無料で提供するアクセス解析サービスです。ホームページへのアクセスを集計しデータ化してくれます。

Google アナリティクス

Googleアナリティクスを使えば、アクセスしてくれたお客様がパソコンユーザーかスマホユーザーかがわかります。

スマホユーザーが極端に少なければ、いまの段階で早急にスマホ化する必要はないかもしれません。

ただ、スマホ対応することで、これからのスマホユーザーのアクセスを増やすことを期待できます。

今後の営業方針として、PCかスマホかどちらをターゲットとして優先していくのかを考え、いますぐにスマホ化が必要かどうかを検討してみましょう。

もし、モバイルフレンドリーテストでスマホ対応の評価が悪く、Googleアナリティクスでスマホユーザーのアクセスが多いことがわかれば、早急なスマホ対策をおすすめします。

「レスポンシブデザイン」は、ホームページのスマホ化の最重要キーワード

ホームページのスマホ化について調べていると、いつも目につく言葉があります。

「レスポンシブデザイン」です。

この「レスポンシブデザイン」とはいったいどんなことを指すのでしょうか。

レスポンシブデザインを一言で説明すると、「兼用デザイン」です。

レスポンシブデザインは、パソコンやスマートフォン、タブレットといったどの端末からも見やすく使いやすいデザインでホームページを作ることをいうのですね。

レスポンシブデザインにすることで、パソコン版、スマホ版、タブレット版というようにわけてホームページを作る必要がなくなります。一つのホームページを運営するだけで済むわけです。

運営するホームページが一つなら、更新するときも1箇所で済みます。レンタルサーバーの月額費用、ドメインの年額料金もホームページ一つ分だけを払っておけばいいので、手間とコストの両方で得します。

つまりレスポンシブデザインは、あらゆる端末からアクセスしてくるお客様へ効率的に対応できる方法なのです。

ただし注意も必要です。

効率化を優先すると、逆に質を損なうことがあるからです。

レスポンシブデザインは、良くも悪くも、兼用が目的のホームページです。

例えば、スマホユーザーを徹底的にターゲットにしたい場合は、やっぱりスマホ専用でホームページを作りあげたほうがいいでしょう。

レスポンシブデザインは、あらゆる端末をターゲットにするため、デザインの細部で妥協が求められることがあります。

パソコンからもスマホからも最高に見やすく美しいデザインを求めると、作るときの工数が増え、そもそもレスポンシブデザインが目的としていた「効率化」のメリットがなくなってしまいます。

あくまでレスポンシブデザインは、効率的にパソコンやスマホからアクセスしてくるお客様へ対応するための方法です。

もちろん、PCかスマホ、どちらかを優先してデザインを作っていくことはできます。

レスポンシブデザインを採用する場合は、先にスマホかパソコンかどちらを優先してターゲットにするかを検討し、そのターゲットに合わせて作っていきましょう。

既存のホームページをレスポンシブデザインにできるのか?

ではホームページをレスポンシブデザインにするためには、どうしたらいいのでしょうか。

レスポンシブデザインへの対応は、高度な技術を使います。そのため一般にホームページを作る場合よりも時間がかかり、費用もかかる場合が多いです。

費用は業者にもよりますが、個人で経営する店舗や従業員が50人以下の中小企業のホームページなら、以下くらいの金額がレスポンシブデザインの相場です。

10ページ程度のホームページ レスポンシブデザイン 30~50万程度
20ページ程度のホームページ レスポンシブデザイン 50~80万程度
50ページ以上のホームページ レスポンシブデザイン 100万~

意外と高いと思われたかもしれません。

もし予算を超えてしまいそうな場合は、以下のような制作プランを選ぶといいでしょう。

  • スマホ対応の入っているパッケージプランのHP作成サービス
  • レスポンシブデザインのテンプレートを利用して制作を進めるプラン

実は、弊社でもレスポンシブデザイン込みのパッケージプランを提供してます。もし興味のある方は以下をご参考にしてください。
スマホ対応無料キャンペーン中 商用HP作成サービスのビジネスパック

今持ってるホームページをスマホ化したら安く済むのでは?

すでに存在するホームページを改造してスマホ対応させる。新しくホームページをゼロから作るよりは安そうですよね。

しかし、実際は新しくスマホ対応のホームページを作り直したほうが安く済みます。

過去に作られたホームページは、作り方が古い場合が多く、パソコン用、スマートフォン用、タブレット用とデザインを切り分けるのが難しいのですね。

あっちをいじくっているうちに、こっちが壊れるという制作中のトラブルもよくあるため、結局は最初から作ったほうが作業の工数が少なくなります。

制作期間も、既存ホームページをベースに作っていったほうが早く完成しそうですが、実際は違います。

スマホ対応に必要な調整を無理やりねじ込んでいくので、本来は不要な手間がかかってしまいます。結果として納期の延長が起こります。

ホームページの作りによっては、レスポンシブデザインへ移行するのが簡単な場合もあります。

だから全部のホームページが、スマホ化するなら新しく作り直すべきだ、とは言えません。でも、多くの場合は上記で説明した、既存HPのスマホ化のデメリットがあてはまります。

いずれにしろ技術的な難易度はホームページの中を見られる人でないと判断できません。

既存HPのスマホ化か、新しくスマホ対応したホームページを開設するか。どちらがコストパフォーマンスに優れているかを制作業者へ相談してみましょう。

以上が、現在のホームページをスマホ化させるために知っておくべきことです。

スマホ対応ホームページの完成へ一歩でも近づいていただけたら幸いです。

ホームページの追加料金とは何のこと?見積書の他に制作途中で発生する費用があるの?

ホームページの制作費用は、制作途中で見積書にある金額より増えることがあります。

この追加費用の可能性を知らずに、ギリギリの予算を組んでると、制作が完了したときの精算で泣くことになります。

気をつけましょうね。

そんな失敗を避けるため、今回の記事では、ホームページの追加費用について説明していきます。

追加費用が発生する理由とタイミング、ホームページの制作費の決まり方。

こういうことがわかります。ぜひ最後まで読んでいってください。

見積はあくまでその時点でわかる制作費の金額

「なんで見積書の金額と違うんだ?」

ホームページ完成後に届けられた請求書を見たお客様の怒りの声です。予算をはるかに超えた請求額に怒ってます。

見積り時には判明していなかった作業が制作途中に発生したからですが、見積もりの金額で予算を組んでいたお客様には理解されません。

普通は、どんな制作会社のいかなる場合でも、お客様に無断で追加費用が発生することはありません。

この例でもそうです。

制作途中で、お客様から求められる新しいご要望へお応えするため、その都度追加で見積もりを行い、納得していただいた上で費用が追加されていきます。

せっかく取り掛かった制作案件ですから、お客様の方でも中途半端には終わりたくありません。納得の形にしたいので、費用が発生するのは仕方ないと、次々に追加要件を承諾し、最終的には予算を大きく越える制作費になってしまいました。

実によくある予算と追加費用がらみの失敗例です。

ホームページの制作費の予算は、制作途中に発生する追加費用、そしてできれば、制作後の集客費用も含めて立てておくのが鉄則です。

金額が増えるなら見積の意味はない?

変わる可能性があるなら見積書の金額なんて信じられないし、それを発行する制作会社も信じられない。

こうしたお客様の声があります。確かに見積もりを決め手に業者を選ぶお客様の立場としては、こういう声がでるのも理解できます。

予算内で満足のいくホームページを制作できるかどうかを見極めるのが見積もりですものね。

相見積りを取った人もいるでしょう。

複数の業者から得た見積もりを比較して、もっともリーズナブルで質の良いホームページを作ってくれると思ったからアンタのところに依頼したんだ。それなのに値段が変わるなんて。だったら他の業者へ依頼したほうが良かったよ。

なるほどな意見です。

ただご理解していただきたいのは、制作会社がわざと法外に料金をふっかけているわけではないということです。

ホームページの制作費用が決まるルールを知っていただけると、見積もり後に発生する追加費用にご納得いただけると思います。

ホームページ制作費用のからくり

だいたいこれくらいの値段で作れる。

こういう相場がないといわれるのがホームページの制作費用です。

その理由は、お客様のご要望によってホームページの作り方、作る人、作るための時間と技術が変わるからです。

ウェブ制作会社を検索すると、安ければ1万円以下でも作ってくれる業者が見つかります。そういう業者ばかりを見てきた人にとっては、10万円のホームページでも高く感じるはずです。

一方では100万円でも足りない制作会社の存在もあります。

ホームページ制作費が業者によってまちまちなのは、以下の理由があるからです。

ホームページ制作費は技術料

ホームページを制作するのにかかるのは、ほぼほぼ人件費です。

ウェブ制作の技術を持つ専門家が時間と手間をかけることでホームページは完成します。

言い換えれば、「時間 x 技術 = ホームページ」なわけです。

この公式に沿って考えてみましょう。

難しい作業に長い時間をかけるほど、制作費が高くなることはわかりますよね。

難しく専門的な作業を行える人材には、会社としてそれなりのお給料を支払わなければいけません。その分をホームページの制作費としてお客様から回収しなければ利益が出ません。ビジネスの存続が不可能になります。

つまり、高い技術力で作られたホームページほど高くなる。そういうことです。

逆にいうと、簡単に時間をかけずに作るホームページは、安く済みます。高い給料を払ってハイスキルの人材を雇わなくて済みますし、働いてもらう時間も少なく済むからです。

ただ、「作業時間が短ければ安い。簡単な作業ならタダでできる」というふうに勘違いされると、困ってしまいます。

例えば、制作中のお客様から生じる追加のご要望で代表的なものがあります。

「この画像一枚くらい差し替えるのは簡単でしょ。ついでにやっておいてよ(=無料で)」

もちろん、それで食べてるプロのウェブデザイナーにとっては簡単な作業です。ものの5分でできる作業かもしれません。

しかし、それが簡単にできるのは、ウェブデザイナーになるまでの間、万単位の時間を技術習得へ注いできたからです。

簡単なのは、スキルを持つプロにとって。一般の人には、プロのウェブデザイナーが辿ったように何万時間の学習の末できる作業なわけです。

こうして考えると単に作業時間に比例して費用が決まるわけではないこともわかってもらえるのではないでしょうか。

つまりホームページの作成費用は技術料なわけです。

ホームページを作るには、特別な作業が必要です。作業をこなすには技術を持つ人への報酬が必要です。

見積もり以外に制作途中で追加費用が発生するのは、見積書に書かれていない作業があとで出てきたからです。その作業を行う人材への「技術料=追加費用」ということです。

見積時には、判明していない作業なのです。新しく対応する必要が出た作業に対しては、その作業に対しての技術料が発生します。

わかっていただけましたでしょうか。

いや、それでも追加費用なんて認めたくない。

そんなあなたにとっておきの案があります。

最初から最後まで費用が変わらない定額制のホームページ制作プランを利用してみてはいかがでしょうか。

あらかじめ料金が決まっており、その中で対応可能なサービスの種類と数も決まってます。例えばページ数。修正の回数。こういうホームページを作っていくための条件がパッケージになっているのですね。

参考:追加料金なしの格安ポッキリ価格!初期費用だけのビジネスパック

5ページを修正3回まで10万円で作る。具体的にいうとこういうことです。

ただ注意したいのは、パッケージプランにも追加費用がありえます。

例えば、上のパッケージプランで申し込み、その後、7ページを修正5回で作り終えたなら、2ページの追加費用と2回分の修正費用は最初の費用に含まれてないので、追加されます。

ホームページの追加料金の種類

ホームページの制作費=技術料です。

見積り時には含まれていない作業になので、追加で費用が発生するわけです。

それでは、今度は具体的に追加費用ってどんなものに発生するの? ということを具体的に説明していきますね。

画像編集

ホームページへ載せる内容として写真やイラストのような画像は不可欠です。

文章だけでは見た目に窮屈ですし、画像があったほうが読みやすく理解しやすいですものね。

ホームページに掲載する画像は、サイズの調整やトリミングなど事前に画像編集が必要です。簡単な画像編集なら初期の制作費用に含まれていることが多いです。

でも、

女性モデルの画像を髪の毛一本一本まで繊細に切り抜かなければいけない。
極端に写りの悪い風景写真を観光したくなるような美しいレベルにまで補正しなければいけない。

このような複雑な画像編集には、特殊な技術が必要です。そのため別途費用で対応ということの方が多いでしょう。

バナー作成

バナーは、ホームページへ掲載する特殊なデザインの画像です。

クリックさせることを目的としているため、見映えの良さはもちろん重要ですが、さらにキャッチコピーのセンスもデザイナーに求められます。

ホームページ全体のデザインと馴染ませながらも、注目させなければいけないので、なかなか難しい工夫がいるのですね。

バナーは、制作中のホームページ以外にも広告のための利用もできます。

バナー1枚に対していくら、というように追加で費用が発生するのが一般的です。

バナーについては以下の記事でまとめています。弊社で対応できるバナー制作の料金も掲載してます。もし、あなたがバナー制作を依頼する業者を探しているなら、ぜひ弊社を検討してみてください。

バナー画像の作成依頼と料金について

イラスト作成

オリジナルのイラストを制作する際には、費用が発生します。

最近はフリーでダウンロードできるイラストでもクオリティの高いものがたくさん見つかりますよね。

インターネット上に多く公開されているので、イラストを利用したい場合は、まずチェックしてみるといいですよ。

以下では、ネットでイラストと写真を検索してダウンロードできるサイトを紹介してます。ぜひ見てみてください。
ホームページ用の画像の集め方と探し方がわからない?

スキャン

紙の資料をホームページに掲載する場合に発生します。

おいおい、スキャンくらい無料でしてくれてもいいじゃないか。

そんな愚痴が聞こえてきそうですが、中には何百ページにも及ぶ商品カタログをスキャンしなければいけない場合もあるんです。

公平を期すため一律にスキャン〇〇Pあたり〇〇円というように値段を決めているところが多いです。

データ抽出

CDから音楽データやDVDの映像データを抽出する場合も作業料が発生しますよ。

スキャン同様、CD1枚くらいなら無料で対応してくれる制作会社もあります。

でも、データをネット上で閲覧できる形式にするには特殊な変換作業が必要になることもあります。容量が多いDVDからデータを取り出す場合は、別途費用での対応になることが多いです。

原稿作成

ホームページに掲載する内容を業者に準備してもらう場合は、費用がかかります。

文章を作成する費用=ライティング料。文字数や各文章の専門性の高さによって料金が決まります。

写真撮影が必要な場合は撮影代もかかってきますね。

原稿の作り方は以下の記事で特集してます。苦手な人、やり方がわからない人はぜひ読んでみてください。助けになるはずです。
ホームページに載せる画像と文章のまとめかた。ワイヤーフレームという配置図を作ってみよう
ホームページの原稿の作り方が難しいので簡単な方法を教えてほしい

アクセス解析

ホームページを作ったら、必ずアクセスを数える機能が必要です。

何人来てるかわからないホームページなら、効果を測れませんよね。

よく使われるアクセスカウンターが「Googleアナリティクス」です。

Googleサーチコンソールという検索エンジンからのホームページの見え方を確認できるサービスとよく併用されます。

Googleアナリティクスとサーチコンソール自体は、無料で提供されていますが、自力で設定ができない人は、制作会社に代行費用を払って設定してもらいます。

動作と表示保証の対象ブラウザ

ブラウザとは、ホームページを見るためのアプリです。Internet Explorer、Google Chrome、SafariなどPC用、スマホ用にいろいろあります。

ブラウザごとに仕組みが微妙に変わるので、対応させるブラウザが多いほど動作と表示を確認する作業が制作側に増えます。

ほとんどの業者が「Internet Explorer」や「Google Chrome」といった一般的なブラウザへの対応はしてくれますが、特殊なブラウザにも表示対応させたい場合は、費用がかかります。

スマホでもiPhoneや一般的に普及されてる最新のAndroidブラウザ以外は別料金でという対応の制作会社が多いですよ。

難しい技術が必要な特殊機能

ショッピングカート、更新システム、会員制の仕組みなど、ホームページに特殊な機能を付け加える場合です。

こうした機能は、普通のホームページを作るのとはまるで異なる高度な技術を要します。

技術的に難度があがるほど制作費が高くなる法則は上の方で説明しましたね。

ドメイン、サーバー設定費用

ホームページをインターネット上で公開するための設定費用です。

インターネット上の住所である「ドメイン」、ホームページのデータを置く場所になる「サーバー」を設定します。

最近は一般の人でも簡単に使いやすいドメイン/サーバーの業者が増えてきました。まずは自分でやってみてもいいでしょう。

難しければ制作業者へお願いします。その場合は設定代行費用が発生します。

SEO対策

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」となります。

ホームページを検索結果の上位に表示させるための対策のことです。上位になればなるほど、アクセス数のアップが見込めるので、商用ホームページには必須ですね。

SEOでは「どのキーワードで順位を高くするか」という点が重要になります。競合するライバルのホームページを分析する必要もあり、どんな方法でどの程度のSEOを行うかによって費用が決まります。

修正費用

ホームページは、修正しながら完成させていくのが基本です。

制作案件で修正回数が決められている場合がほとんどで、その数を超えてしまった場合は、修正作業の難易度と量によって別途費用が発生します。

予想を超える追加費用への対策は事前準備と業者とのコミュニケーション

追加費用は、見積もりのときに判明していない作業へ発生します。

違う見方をすれば、見積もりのときに、作りたいホームページの方向性が全部明らかになっていれば、あとで別途発生する費用はないわけですね。

今回が初めてのホームページという人にはかなり難しいですが、最初の見積もりの時点でなるべく方向性を固めておく。もし追加料金がかかる場合は、どんな内容でどれぐらいの量になるのか、見当をつけておくと、全体的な予算を組みやすいです。

制作業者とのコミュニケーションも適正な予算を組むためには大切ですね。

見積もりのときに、こういうホームページを作りたいのだけど、初期費用の予算とあとで増えそうな費用を教えてほしいと頼んでみましょう。

最初の見積もりの時点ですべての要件を固め、確実な費用を出すのは制作会社の方でも難しいので、先に追加費用の可能性を話し合えるのは制作会社にとっても嬉しいことです。

見積時の費用はあくまで目安と考えて、制作業者と相談しながら最終的な費用を固めていくのがいいですね。

以上、ホームページを制作する上でトラブルになりやすい追加費用に関してまとめてきました。予算の組み立てに役立てば幸いです。

なぜ、ホームページの更新が必要なの?アクセスアップと低予算でも効果的なホームページを作れるから。

今からホームページを作るなら、絶対に更新は必要ですよ。

なぜなら、更新しないホームページは絶望的にアクセスアップが難しいからです。

スマホの普及やブロガーの増加。そして、簡単に無料でホームページを作れるサービスもたくさんあります。誰でも簡単に情報発信できる時代です。

作っただけで、放置しっぱなしのホームページでは目立ちません。

目立たないから誰にも見つけてもらえません。ホームページを更新し積極的に情報を発信することで、お客様とつながる機会を持てるのです。

でも、なにをどうやって更新すれば?

その疑問への答えをこの記事で説明していきますよ。

ホームページを更新することの重要性と正しい更新方法を覚えてきましょう。それによって、以下の失敗を避けられます。

ホームページを作った。でも、誰も見てくれなかった。

こういう失敗を避けるため、ぜひ最後まで読んでみてください。

ホームページを作るだけの時代は終わった

ホームページというと「一度作ったら終わり」というイメージを持ってませんか?

確かに、企業情報や特定の商品・サービスの中身を紹介するだけのホームページであれば、いちいち内容を変更する必要はないかもしれません。

しかし、固定的な情報を何のかわりばえもなくいつまでも提供するホームページは魅力が欠けます。

お客様にとって訪れる価値がないのですね。=アクセスがない。

もちろん会社の成り立ちや店舗の所在地、また、ある商品の値段を「確認」したいときは、上で挙げたような固定的なホームページでも、お客様の役に立ちます。

いわゆる名刺代わりのホームページです。

情報の確認用として働くため、存在価値がないというわけではありませんが、未知のお客様を獲得することを考えると、「力不足=情報不足」です。

想像してみましょう。

2つのエステサロンのホームページがあります。

一つは、たくさんのお金をかけて作った美しいデザインのホームページ。ですが、半年前に作ったまま内容はずっと同じで変わりません。

もう一方は、制作時にあまり予算がなかったためデザインはシンプルで、ページ数も少なく作りました。でも、オープン後、店長さんがコツコツと更新を重ねてきたホームページです。

家でもできる足のむくみを取るマッサージの方法。
顔にみずみずしさを与える洗顔方法。

こうしたサロンのお客様が喜びそうな情報を積極的に発信しています。

それだけではなく、店舗で行うイベントと連動させリアルタイムにオトクなキャンペーン情報もホームページ上で提供してます。画面をプリントアウトしてサロンへ携帯すると、なんと施術費用から20%割引されます。

さて、あなたはどちらのホームページを見たいでしょうか。

そして、どちらのエステサロンへ行きたいですか?

大半の答えは後者になるはずです。

積極的な情報発信の中身からは、店長さんの豊富な知識と高い技術力が伝わってきます。これが信頼感としてお客様へ伝わります。

活発な営業姿勢も伝わってきますよね。

キャンペーンの情報は、こうしたホームページだからこそ相乗効果を得られます。

お店の魅力がうまく伝わってくるからこそ、たまたま見かけたキャンペーンの情報に価値を感じ、「よし行ってみたい」という来店動機を生み出すわけです。

放置されたままのホームページにいくらクーポンがあっても、お店に来てもらうきっかけにはなりません。

魅力的な情報で溢れるホームページは、お金をかけたからといって作れません。店長さんの情熱的な取り組みが予算をかけずに作った小さなホームページを大きく育てているのですね。

言い換えれば、低予算でも効果的なホームページが作れるのです。

ホームページを更新するための仕組み

更新することを前提にホームページを作るとき、注意したいことがひとつあります。

ホームページの仕組みによっては、更新することができません。

ホームページは基本的にHTMLとCSSという特殊な技術で作られています。そのため、このHTMLとCSSが使いこなせないと、更新することもできないのですね。

だから、一般の人は、更新したいとき制作を担当した業者へ依頼することになります。

これがやっかいなのです。

まずは「お金」。

業者へ更新作業を依頼すると、その都度、更新料が発生します。

一回の更新は簡単な作業でも5000円くらいはします。

月に一回くらいの更新では、上で挙げたようなお客様に魅力的なホームページを作るのに足りません。

そうかといって一回5千円の作業を何度も頼めますか?

更新を頼むときの手間も面倒です。

ホームページに新しく掲載したい内容をまとめてメールで送り、業者の対応後確認し、変なところがあれば修正。

こういうやり取り、めんどくさいですよね。

更新の依頼にすぐ業者が対応してくれるとは限らりません。これもストレス。2、3日待ってる間に、キャンペーンのような旬な情報は味がなくなってしまいます。

こうしたお金と手間の問題。

それを解決するのが「CMS」という仕組みです。

ちょっと聞き慣れない用語ですね。「しーえむえす」と読みます。

「Contents Management System/コンテンツ マネージメント システム」の略で、直訳すると「中身を管理するための仕組み」とでもなりましょうか。

要するに、ホームページの中を管理できる仕組みのことです。

アメブロやライブドアでブログを書いたことのある人なら想像しやすいと思います。あんな仕組みです。ホームページの中を専用の管理画面からいじくれるのですね。

CMSを使うとHTMLとCSSを知らなくても、ブログ感覚でホームページを更新できます。

だからHTML/CSSが苦手な人は、ホームページを業者へ依頼するときにCMSで作ってもらいましょう。

CMSでいちばん人気なのはWordPress(WordPress)

CMSはいろいろな種類があります。

今人気が高いのは「WordPress」と「Movable Type」です。

各CMSにはそれぞれ独自のメリットとデメリットがあります。それぞれを比較して相性の良さそうなCMSを選べばいいわけですが、最近は皆さんWordPressを選択しますね。

WordPressは、利用者が一番多いCMSです。ネットや本でも情報が多く、技術的につまづきやすい初心者さんでも、困ったときに解決策が見つかりやすいメリットがあります。

デメリットもありますよ。

利用者の多いところが、狙われる理由となってます。ハッキングやウイルスの被害に遭うリスクがあるのです。

そのためWordPressでホームページを作る場合は、特にセキュリティ管理が重要です。

ホームページがハッキングされたり、ウイルスに侵されていないかを常に監視しておきます。万が一ホームページが壊されたり改ざんされたりしたときのため、定期的なデータのバックアップは欠かせません。

こうしたセキュリティの負担が初心者さんを不安にさせます。不安ですか?

それなら、もともとセキュリティ機能と自動バックアップ機能が備わるエックスサーバー
を選びましょう。サポートも丁寧で対応が早いので、予期せぬトラブルが生じたときも頼りになります。

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ホームページの更新って具体的にどんなことをすればいい?

ここからは具体的にどんな内容を更新すれば、アクセスアップや集客に効果的なのかを説明します。

ホームページの更新とひとことでいっても、作業内容と目的地によって以下の3つへ分かれます。

  • 告知
  • 変更
  • SEO

それぞれを詳しく説明していきますね。

告知

告知は、営業面のお知らせをお客様へ伝えるための更新です。

営業時間の変更。
臨時休業日のお知らせ。

こうした告知は、直接集客には結びつきませんが、ホームページを頼りにお問い合わせやお店に来るお客様もいます。正確な情報を正しいタイミングで告知してあげましょう。

よくこういうことがあります。

週末楽しみに訪れたレストランが急に休んでた。

ホームページを見て営業日と営業時間を確認したはずなのに。店頭で休みに気づくのは、絶望感が違います。裏切られたような気持ちになりますよね。

こうした嫌な思いをお客様にさせないため、ちょっとしたお知らせでもマメな更新が必要です。

変更

言葉通り「変更」は、既存のホームページの内容を改めることを指します。

例えばレストランの場合を考えてみます。

季節が夏から秋に変わり、料理のメニューの一部が変更になった。
食材の仕入れ値も季節の影響を受けて変わったので、料理のメニューの値段も変えなければいけない。

こうした現場での営業内容の変更は、速やかにホームページへも変更させるべきです。

食べに行ったら、ホームページで説明されている値段よりも高く、料理の内容も変わってた。これでは、お客様の信頼を損なってしまいます。

他には写真を差し替えたり、文章の表現を変えたり、現場での営業方法が変わったことによるホームページの変更は、ここでいう「変更」にあたります。

SEO

出ました。SEOです。

ホームページを更新するとき最も重要になってくるのが、SEO目的です。

SEOは、ホームページ作成について調べていると、必ず直面する用語ですよね。

理解していると思ってる人でも、情報源が古く誤った認識の人も多いので、もう一度簡単に「SEOとは?」を説明しておきます。

「SEO」とは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。

特に、この「最適化」という言葉のせいで、なにか特別な設定をホームページに行うことがSEO、と思ってるひとが多いのですよね。

そうではありません。

ホームページへ直接設定できるSEOというものはないんです。

よくお客様からも、「〇〇」というキーワードで検索へヒットするように設定しておいて、というご注文が寄せられます。そんなこと設定できないのですよ。

いちから説明していきますね。

SEOは、検索エンジンの検索結果の上位へ表示させるための取り組みのことをいいます。

検索エンジンとは、GoogleやYahooのような検索機能を備えたサイトのことです。

いまは、GoogleもYahooも、Googleが開発した検索用のシステムを使ってます。だから、GoogleとYahoo!で検索したときの結果は同じです。厳密に言えば、広告の位置や微妙なレイアウトが変わりますが、小さな差なので初心者さんは、同じだと考えてください。

検索結果の上位に表示されるということは、それだけクリックされる確率が上がるということです。アクセスしてくれる検索者が増えます。

かなり昔、確かにホームページの設定をうまくいじくると上位に表示できた時代がありました。でも、今はそんなテクニックは通用しません。

Googleの検索システムが進歩し、純粋にホームページの中身を評価するようになったからです。

Googleは、ホームページに掲載されている情報の質や量を判断し、検索に使われたキーワードに対して役立つページを検索結果へ並べます。

言い換えれば、検索に使われるキーワードに対して役立つページでなければ、検索結果へ現れることはないのです。

SEOは、検索結果の上位へホームページへ出すための取り組みだと言いましたよね。

上位へ出すには、検索キーワードに対して役立つページを作らなければいけません。

つまりSEOとは、役立つページを作ることなのです。

ここに税理士さんがいます。一般会計の業務よりも、会社設立のための手続きや節税に得意な税理士さんです。

ホームページを開き、「会社設立 税理士」というキーワードを検索した人から、たくさんアクセスが来て欲しいと考えています

この場合、作るページは「会社設立 税理士」と検索した人へ役立つ内容のページです。

さて「会社設立 税理士」と検索した人はどんな情報を求めているのでしょうか。どんな情報なら役立ったと満足してもらえるでしょうか。

それを予測し、情報としてホームページ上へ用意してあげることが、役立つページの作り方です。

ホームページにとって、狙っている検索キーワードは一つだけでは済みません。

上の税理士さんの例でいえば、「会社設立 節税」のようなキーワードからもアクセスしてほしいでしょうし、事務所のある「京都 税理士」のような地域的なキーワードでもアクセスしてほしいかもしれません。

このように一つのホームページで、いろいろな検索キーワードからアクセスしてほしい場合、それだけの情報の量と質がホームページ側に備わっていなければいけません。

制作費にめちゃくちゃ余裕があれば、それだけ膨大な情報量と質の高さを持つホームページが作れるかもしれません。

でもおよそどの場合でも予算の範囲があり、狙っているキーワードの全てに対応したホームページは作れないです。

そこで必要なのが更新です。

既存のホームページへ不足する情報の質と量を補っていくための作業を行うわけです。

場合によっては既存のページへ情報の追記をするだけで済むかもしれません。
違う場合は、新たにページを追加する必要があるかもしれません。

既存のページの再編集をリライトといいます。新規ページの追加は、なんでしょう、新規投稿や記事をアップしたなんていったりしますね。

とにかくすでに存在するホームページを更新し、情報の質と量を向上させていくための取り組みが検索上位表示へ繋がるわけです。

この方法であれば、予算をかけず小さ作ったホームページでも、集客に大きく役立つホームページへ育てることが可能です。

小さく始めて大きく育てる。そのためにはホームページの更新が欠かせません。

なぜ、ホームページの更新が必要なのか? まとめ

更新がホームページに必要なのは、アクセスアップに直接影響するからです。

放置したままのホームページが売上をアップさせてくれる時代は過ぎ去りました。

リアルな店舗と同じです。放ったらかしでメンテナンスも行き届いていないお店にお客様は来てくれません。

ホームページも手間ひまかけて集客のための努力を費やすことが重要です。

ぜひ、自分で更新できるホームページを作って、アクセスアップへ取り組んでみてください。

ホームページをリニューアルするポイントと手順

今回は、ホームページを効果的にリニューアルするためのポイントと手順を具体的に説明します。

うちのお店のホームページ、なんだか古臭く見えてきたなあ……なんて思ってませんか?

だいたい作ってから3年も経てばホームページをリニューアルする時期かもしれません。

Web業界の進歩はまさに日進月歩。速すぎてじつはプロのウェブデザイナーでさえも技術の躍進を必死で追いかけています。

特に最近はスマホの普及でインターネットとの接し方がパソコン主流の時代とだいぶ変わりました。

あなたもそうだと思います。スマホの登場前は、パソコンをいちいち起動させネットへ接続させていましたよね。

ところが今は、外出先でもベッドに寝っ転がっていても、手元でちょちょいと調べ物や暇つぶしができます。スマホのおかげです。

今となっては、ホームページがターゲットにするのはパソコンユーザーよりもスマホ利用者の方がメインとなってきてます。スマホの狭い画面で伝えたいことをいかに効率よく表現できるのかが、ホームページの作り方として勝負になってきてます。

デスクトップのモニタを対象に一時期流行ってたデザインは、スマホで見ると古く使いづらくなってきてます。こうしたスマホへの対応をリニューアルの目的にしている人は多いです。

他にもリニューアルの目的といえば、どういったものがあるでしょう。

  • 自分で更新できるようにしたい
  • セキュリティ効果をアップしたい
  • ブログを付けたい

などなど。長く使ってきたことに飽きたから、とにかく新しいホームページへ変えたいんだ、という漠然とした理由でリニューアルへ踏み切る方もいるでしょう。

どんな理由であっても、せっかくリニューアルするのだから、より集客に効果的なホームページを作りたいですよね。

全く新しいホームページを作るのとは違ってリニューアルの場合は比較対象となる元のホームページがあります。作り直してみたら、今までの効果が半減した、なんて失敗は嫌です。

実はリニューアルには、リニューアルならではの独特な作り方があるのです。それを今回の記事で説明しようと思います。

ホームページをリニューアルするとに必ず抑えておきたいポイント。

そして、リニューアルの具体的な手順。

これらを知れば、リニューアルの成功は間違いなしです。

ホームページをリニューアルするメリット

まずは、リニューアルのメリットとデメリットから抑えていきましょう。それを知ることで、もしかしたらリニューアルなんてする必要がないかも、なんて思い直すこともあるからです。

リニューアルのメリットは、一言でいえばこれに尽きます。

  • 過去のデータを利用できる

過去のデータを利用することで、今までよりもさらに集客効果の高いホームページを作れます。

そして、ビジネス自体の利益につながる、今まで気が付かなったようなアイデアも得られます。

なんといっても、リニューアルのときは、もとになるホームページがあるわけですから、昔のホームページの反応を分析して、

昔は、ここがこんなふうにダメだったから、次はこうして改善しよう。

あるいは、

昔は、ここが売上に結びついていたから、次もここは残しておこう。

こうしたアイデアの出し方ができるわけです。

例えば、今までのホームページにアクセスしてくれた利用者を分析することから始めてみます。

男性の利用者が多いと思っていた過去のホームページは、実は女性からのアクセスが多かったことがわかりました。一つの例ですよ。

男性と女性では好むデザインの傾向が異なります。男性は商品を「スペック」で選ぶことが多いです。

対して、女性はストーリー性を重視します。感覚的に商品のメリットを感じられるかどうかが購買意欲に関わってきます。女性は「感情」をより重視し商品を買うわけです。直感的なイメージを優先した衝動買いが多いのですね。

もし女性からのアクセスが増えてきているのであれば、商品のスペックに注力して情報を提供するホームページよりも、商品を実際に使った体験者の表情や口コミなどストーリー性のある情報で埋められたホームページのほうが、売り上げアップを期待できます。

過去のデータを見れば、人気/不人気のページがどれかもわかります。人気のページを削除すれば、アクセス数の減少へつながります。人気ページは残したまま、不人気のページをいかに改善できるかを考えると、リニューアル後の反応は向上するはずです。

ホームページを新規で作る場合に参考にできるのはライバル企業のサイトしかありません。でも、ライバル企業のサイトは具体的なデータがわかりませんよね。

当てずっぽうで、ライバルサイトのここがイイ、ここがイヤと作ったところで、ライバルに勝てるホームページになるかどうかは疑問です。

それに対して自社のホームページならデータは使い放題です。過去のデータを参考にすることで、具体的なリニューアルの方向性を練ることができます。

これができるところに、リニューアルの大きなメリットがあります。

リニューアルのデメリット

リニューアルのデメリットといえば、やっぱり「専門的な知識が必要」ということが挙げられます。

ホームページ作成の素人さんにとっては、比較対象のホームページがないだけに、新規でホームページを作ったほうが気が楽でしょう。リニューアルの場合は、過去を上回る効果のホームページを作らなければ失敗だというプレッシャーがあるからです。

リニューアルを成功させるためには、リニューアルの方向性が正しいかどうかを判断するための知識が必要です。

ホームページのアクセス数を計測し、分析するスキル。

こうしたスキルは、いままでウェブ制作の経験をたくさん持つ業者であればノウハウがあります。でも、普通の一般の方にとっては、ちんぷんかんぷなスキルです。

上記の例でもあげましたよね。

「女性ユーザーが増えてきたので、コンテンツの傾向を感情に訴えるものに変えていこう」

こういう判断は、デザインやマーケティングの知識があるからこそ言えるアイデアです。

初心者さんがリニューアルの方向性を決めてしまうのは、知らない土地で地図なしにゴールを目指すようなものです。

ホームページのデザインについても考えてみましょう。使いやすい/使いづらいをちゃんと判断できますか?

最近はパソコン用のデザインをスマホで兼用するレスポンシブデザインというスマホ対応の方法が流行ってます。パソコンとスマホの両方で使えるので、便利なんですね。

でも、しっかり両方での使われ方をイメージできていないと、中途半端なデザインになってしまいます。素人判断でレスポンシブデザインを採用すると、結果PC、スマホの両方で使いづらく見にくいデザインになってしまうわけです。

ですので、リニューアルの方向性を正しく判断することに不安がある場合は、専門のウェブ制作会社を頼るのも一つの手です。

いや、自分は自力でリニューアルを成功させるんだ。

そういうチャレンジャーはぜひ以下のリニューアルの具体的な流れを参考に挑戦してみてください。

ホームページのリニューアルの手順

1. リニューアルの目的を整理しよう

なぜホームページをリニューアルしたいのか?

まずはこのポイントを自分の中で整理しておきましょう。

リニューアルのきっかけとなる原因で多いのは次のものです。

  • デザインが古くなった=使いにくい、見づらい
  • ホームページのセキュリティが心配=SSL通信に対応させてたい
  • スマホ非対応=レスポンシブデザインにしたい
  • ブラウザへ対応してない=Flashをやめる
  • 自分で更新できない=WordPressを使いたい

いくつか専門用語が入ってるので説明しておきます。

SSL通信とは、お客さんにホームページを安全な方法で見てもらうための接続方法です。個人情報の漏洩や盗聴を防ぎます。ホームページを見に来る人は安心ですね。

SSL通信にすることが、今後はGoogleからの評価を高めるといわれています。Googleの評価は検索上位表示へ重要ですから、SSL通信を導入することがメインでついでにホームページをリニューアルしておこうみたいなご相談は、弊社宛にもよくあります。

ブラウザというのは、普段ホームページを見ているソフト、アプリのことです。Internet Explorer、Safari、Chrome、Edgeあたりが有名ですね。

ブラウザの古いバージョンのものは、最新のホームページの仕様に対応してません。表示の一部が崩れたり、アニメーションが再生不能になったりします。

Flashというのは、昔流行ったアニメーションをホームページ上に付ける技術です。iPhoneで見られません。

ブラウザが新しくなることで、古いホームページに不具合が出ます。それを理由にホームページをリニューアルすることもあるわけです。

最近、弊社へ一番要望が多いのは、「自分で更新したい」というものですね。

ホームページを長く維持していくには、中身を書き換えることが度々必要になります。営業時間が変わったり、サービスメニューの内容や料金が変わったりすれば、ホームページの方も合わせて変更しなければいけませんよね。

また、最近「ホームページを更新」すること自体の重要性が注目を浴びてます。更新するほど、検索結果の上の方に出やすくなるからです。

検索結果の上のほうに出すための工夫をSEOといいます。

昔は、ホームページの設定をいじくることにSEOの効果がありました。それが今はもう通用せずに、しっかりとホームページを更新し、質の高い情報を発信していることが上位表示への条件と変わりました。

営業に合わせてホームページの中身を書き換える。

また、SEOのための更新。

この両方を目的とした場合、自分でホームページを更新できないと経済的に大問題です。

ホームページを更新するには、通常は難しいHTML/CSSの技術が必要です。普通の人にはできないので、制作業者へ依頼します。すると当然更新料が発生しますよね。

一回の更新料は簡単なもので5,000円くらいでしょうか。積み重なると大金です。

自分で更新できるホームページなら、更新料の負担はなくなります。

WordPressは、そんな自分での更新を簡単にしてくれるソフトです。自分で気軽に更新ができるので、積極的な情報発信が可能です。

ネットを介して様々な人へ、リアルタイムに事業の強みや商品と関連する情報を発信していけるわけです。密接で頻度の高いコミュニケーションができるので、ファンやお得意様の獲得にもつながります。

WordPressのような自分で更新できる機能は、これからのホームページにはもっと重要性が高まります。リニューアルの機会にぜひ取り入れてみてください。

2. 過去のホームページを分析する

リニューアルの目的を整理できましたか?

では、過去のホームページの問題点を探りましょう。改善のポイントがたくさん見つかるはずです。

使うのは、以下の2つのサービスです。

  • Googleアナリティクス
  • Googleサーチコンソール

この2つはGoogleが無料で提供するホームページの分析ツールです。

2つには分析できるデータに違いがあります。

Googleアナリティクスでは、ホームページへのアクセスを分析できます。

  • どのページにどれぐらいユーザーが流入しているのか
  • ホームページ内をどのような経路で移動したのか
  • 人気/不人気のページ
  • お問い合わせへ繋がったページ
  • お客さんの離脱を招いたページ

このような、ユーザーがホームページにアクセスした後のデータを得られます。

Googleサーチコンソールは主に、Google検索へのサイトの反応を調べられます。

  • 何を検索してホームページへ来たのか
  • 検索キーワードに対しての表示順位
  • 検索結果への表示回数

この2つで得られたデータを組み合わせることにより、ホームページのアクセス前とアクセス後のユーザーの動きが分析できます。

より効果的なホームページを作る際のヒントが得られるわけです。

もし、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールをまだ設定していない場合は、少しリニューアルの時期を遅らせたほうがいいでしょう。

設定して、少なくとも1〜3ヶ月間のアクセスと検索結果への反応を調査してから、リニューアルへのぞみます。その方がリニューアル後の失敗のリスクを減らせます。

3. 分析結果をまとめる

GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールでデータを集めたら、次に分析結果をまとめます。

どんなキーワードで集客できていましたか?

どのページがお問い合わせや注文など「成約」に結びついていましたか?

検索キーワードを見れば、ホームページへの訪問者の欲求を知ることができます。何に興味があるのかわかるわけですね。

訪問者の知りたい事へ対応できているページがなければ、そのページをリニューアルでは追加しなければいけません。あった場合は、より効果的に成約へ導けないか改善の方法を考えてみましょう。

成約に強く結びついているページを発見したら、そのページのデザインや情報の配置を再度深く確認します。他のページへ活かせるヒントはありませんか?

ホームページの中でもより見やすい、使いやすいデザインになっているのかもしれませんし、ユーザーを惹き付ける情報が掲載されているのかもしれません。

「どのページが離脱のきっかけになっているのか」を分析することも、重要なポイントです。

ホームページから離脱する、ということは、「興味を失った」という気持ちの現われです。ホームページを訪れた以上、離脱は必ず起こりますが、調べてみると極端に離脱率の高いページを発見できることがありますよ。

離脱の原因を推測し、長くホームページへ滞在してもらうための工夫を考えましょう。

Googleアナリティクス、Googleサーチコンソールはすごいですね。リニューアルを成功させるための重要なヒントがこんなにも見つかります。

難しく感じるかもしれませんが、ビジネスを改めて検討し直すきっかけにもなります。ぜひ時間を取って取り組むようにしましょう。

4. リニューアルの要件を決める

ホームページのアクセスを分析してみると、リニューアルに何が必要か不必要かを気付かされます。

単に表向きのデザインを変えただけでは、リニューアルの効果につながらないことがわかるでしょう。データを見て、リニューアルの方向性として、何が効果的かをまとめていきます。

お問い合わせフォームの入力項目を少し工夫するだけで、倍以上の売上を獲得できる場合もありますよ。

お問い合わせフォームへのアクセスが多い&お問い合わせフォームの離脱が多い。

この2つの状況があるような場合です。

お問い合わせフォームの必須項目を減らすとお客様にとって、お問い合わせしやすくなりますよね。それだけで、お問い合わせの数は倍増します。

お問い合わせの数を増大させることだけが目的なら、大きな予算をかけてホームページ全体のリニューアルをしなくてもいいわけです。

リニューアルの要件は、そのホームページの目的によって異なります。分析した結果に基づいて、「自分のホームページでは何を改善したいのか」をきちんと整理し、リニューアルの目的を定めておくことが大切です。

場合によっては、リニューアルではなく、ホームページのバージョンアップ、所々を小さく改変するだけで大きな効果を得られることもあります。

5. リニューアルの際の具体的な計画を決める

  • ホームページの改善点
  • リニューアルの目的

データに基づいて上の2つが定まれば、具体的なリニューアルプランを立てます。

改善点と目的に沿った、「適切な構成」や「ページ数」「デザインのイメージ」を検討します。

ホームページの全体像は「サイトマップ」、各ページへ掲載する詳細な内容は「ワイヤーフレーム」を作りながら、リニューアル後のホームページを具体化させていきます。

ここでは、以下の記事が参考になります。ぜひ読んでみてください。

ホームページのサイトマップの作り方。見積もりに必要なページ数が分かる
ホームページに載せる画像と文章のまとめかた。ワイヤーフレームという配置図を作ってみよう

6. 依頼するホームページ作成業者を見つける

ここまでできたら、あとも自力で進められそうですね。

でも、実際にホームページをデザインしネット上で公開できる形にするにはやっぱり専門家の手助けがあったほうが早くて安全です。

リニューアルする方向性がここまで依頼主の側で固まっていれば、制作会社の意見も取り入れて、さらに効果的なリニューアル案を立てられるはずです。

今はホームページ作成業者といっても、フリーランスから大手の制作会社まで費用も規模も様々です。

どの業者にすればいいのか迷うことも多いと思います。

そんな時に必ずしてほしいのが、「複数の業者への見積もり」です。相見積というやつですね。

業者の立場からすると、相見積へ仲間入りさせられるのは、正直キツイのですが、依頼側にとっては絶対にした方がいいです。

ここまで依頼側でリニューアルの方向性が決まっていれば、予算と一緒にその方向性を告げると、業者からベストなリニューアル案を得られるはずです。

少なくとも3社の見積書と提案内容を比較して、信頼できる1社を選びます。

相見積の重要性は以下の記事でも説明してます。
ホームページの業者で失敗しない方法。相見積を依頼して提案内容を比較する

ホームページのリニューアルはビジネスを見直すチャンス

ホームページをリニューアルすることばかりに注目してきましたが、実はリニューアルはビジネス自体を見直す上でも重要なヒントをくれます。

GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールでのホームページのデータ分析は、「いま現在事業に興味を持ってくれているお客様の傾向」を知ることでもあるからです。

例えば、検索キーワードを眺めてみましょう。

過去に弊社の検索キーワードを調べたときのことです。

スマホの普及に並行して「スマホ対応 ホームページ」という検索キーワードでのアクセスが増えてきました。当時はまだホームページ上でスマホ対応について強くアピールできていませんでした。

そこでスマホへ対応するためのサービスを深く練りなおして始めたのです。ホームページにも載せて強く訴求しました。

すると、もともとアクセスのあるキーワードでしたから、すぐに売上に反映されました。

このように検索キーワードからは、新しいサービスや商品のヒントが得られるわけです。

ホームページのリニューアルは、データの分析も含めると新規のHP作成以上に費用がかかることがあります。

依頼側にとっては、過去のホームページがあるだけに、どんな方向性でリニューアルを進めればいいか慎重になってしまうこともあるでしょう。

しかし、リニューアルをきっかけに行うホームページの分析から得られる情報は、まさに宝の山です。

効果的な集客方法を練りだすきっかけにもなり、新しいビジネスのヒントもくれます。

リニューアルをするかどうか悩まれている方も、ぜひこれを機に今のホームページの分析をしてみてください。

なぜホームページが必要なの?うちの会社も作るべきメリットがあるの?

ホームページって本当に必要なの?

スマホが一般化してすいぶん経ちます。
インターネットがより身近なものとなり、どんな小さな会社やお店でもホームページを持っているのが当たり前の時代。

そんな時代なのに……
え? まだホームページを持ってない?

そんなあなたへ今回お伝えするのが以下の3点。

  • 意外! 実は簡単なホームページの作り方
  • 本当に必要? ホームページのメリット・デメリット
  • 納得! ホームページの活用方法

初めてのHP制作会社をお探しのあなたへ

ここは、月額無料のホームページ作成サービス【ビジネスパック】を案内しているサイトです。

どこにホームページを依頼するか迷っているあなた、ぜひ最初の「トップページ」からご覧ください。
【ビジネスパック】のメリット・デメリットがよくわかり、他社との違いを理解できます。

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ホームページの必要性に迷うあなた、
こんなふうに思ってませんか?

高いし難しそう、本当は簡単

高いし、難しそう。

ホームページを作るには高い制作費と専門的な知識が必要。

それはまったくの誤解です。

じつは、誰でも安く簡単に作れる方法があります。
その方法についてこの記事の前半でお伝えします。楽しみにしておいてください。

そもそも本当にビジネスに役立つの?

作っただけで売上が倍増したり、お店に行列ができたり。
そんな魔法の効果はありませんが、ホームページにはメリットがたくさんあります。

いま、ホームページをなんとなくても作ったほうがいいかなあと思っているのは、きっと何かしらの期待を持っているからですよね。

あなたの期待にホームページは応えてくれるのか、この記事をチェックすればわかるはず。

ぜひ最後まで読んで、ホームページが本当に必要かどうかを見極めましょう。

ラビット小田原
ラビット小田原
こんにちはラビット小田原です。
ホームページの制作業界で10年以上の経歴があります。
担当してきたホームページの数は1000以上。
この世には2種類のホームページがあります。
それは、「売上に役立っているホームページ」と「売上に役立ってないホームページ」。

だれでも簡単にホームページが持てる時代です。
作るのは簡単でもしっかり売上に役立てていくには、工夫が必要。
ホームページのメリットとデメリットを理解することで活用の方法も見えてきます。

意外! 実は簡単なホームページの作り方

意外に簡単、パズル感覚! 早ければ1日で完成

  • 難しそう
  • 時間がかかりそう
  • 高そう
  • 自分で作ったとしてもダサそう

こんな理由でホームページを諦めてはいませんか?

実は今の時代、ホームページなんて「誰でも」「簡単に」「安く」持てるんです。

例えば、以下の「グーペ」というサービス。

グーペ

店舗専用のホームページ作成サービスで、下図のような専用の管理画面からメニューを選んでいくだけでお店のホームページが作れます。

グーペの管理画面

無料でグーペを試してみる

もし会社のホームページが欲しいなら「WIX」というサービスもあり。

下図は実際に「WIX」でホームページを作っている最中を録画したもの。パズル感覚でホームページの作成を楽しめます。

wix

無料でWIXを試してみる

驚くことに、この両方のサービスが無料で試せるというところ。「グーペ」の方は試用後、気に入ったら有料プランへの申込みが必要になりますが、「WIX」の方はいつまでも無料で使い続けられます。

こういう無料で気軽に試せるホームページの作成サービスが最近本当に増えてるんです。以下の記事で特集しているので、ホームページの作り方に困っていた人はぜひ覗いてみてください。

ホームページビルダーが難しい?もっと簡単なホームページの作り方5つ

本当に必要? ホームページのメリット・デメリット

簡単にホームページが作れること、わかっていただけたと思います。

でも、作ったところでなにか得はあるの?
という疑問を抱えた方もいるでしょう。

以下では、ホームページのメリット・デメリットを実際の活用方法も含めて説明していきます。

ホームページのメリット/デメリット

上の図の左はメリット、右はデメリット。
考えてみたところメリットはたくさん浮かんだのですが、デメリットは……。

本音では「持ってても損はないと思うんだけどなあ」と思いながらも、もう一度、ホームページの利点と欠点を整理してみますね。

メリット1. お客さんを増やせる

ホームページには、下記の3種類のお客さんをまるごと増やせる効果があります。

  • 1. 新規のお客様
  • 2. リピーターのお客様
  • 3. 紹介のお客様

まず、ぼく自身とまわりの友人・知人を思い浮かべてみても、

  • 新しい会社と取引を始めるとき
  • 新しい業者へサービスを依頼するとき
  • 新しいお店に足を運ぶとき

ホームページがない会社、業者、お店は選びません。

というより、そもそも検索してもホームページが出てこないので「選択肢にも入らない」のです。

例えば、「新事業のため洋服を仕入れたい」と思ったとしましょう。
小ロットからでも対応可能な卸業者を検索。当然、検索しても出てこない会社は選択肢に入りません。

例2。コロナの影響で売上が激減。税金と給付金の相談がしたくて税理士事務所を検索。
もちろん検索結果に現れない税理士事務所は選択肢に入りません。

最後の例です。仲人を引き受けた。繁華街から少し距離をおいたエリアで個室のある和食店はどうだろう。
検索してみた。ここでも検索結果に現れない和食屋は選択肢に入りません。

つまり、ホームページを持っていないことは、
「インターネットであなたを探している人に見つけてもらえない」ということです。

逆に、ホームページを持っていれば、お客さんに選んでもらえる可能性と範囲が拡大します。

ホームページは24時間365日間、営業可能です。
時間だけでなく場所も問わず、全国・全世界にいるお客さんへアプローチできます。

『うちの会社(お店)は、「チラシ」や「口コミ」で集客しているからなあ』という方がいるかもしれません。

お気づきでないだけで、チラシや口コミで御社のことを知ったお客さんも、そのあと検索してますよ。
会社名やお店の名前を打ち込んで、さらに詳しい情報を得ようとしているはずです。

ぼくもそうします。たとえ知人や取引先に紹介をうけたところでも必ず検索します。

検索してみたら、あなたのホームページは出ません。
代わりに同業他社のホームページがたくさん並んでいます。

単にお客さんを失うだけでは済まず、ライバルたちへ顧客獲得の機会を献上してしまっているわけです。
これがホームページを持っていない今の状況。
機会損失だけでなく同業他社を有利にさせているのですね。

メリット2. 売上を安定させられる

下の図は、ホームページのアクセスの推移図です。
弊社で管理しているホームページで、2019年の約7ヶ月間のアクセスの増減を表しています。

増減はあるが一定してアクセスを得られている

多少の波はありますが、一定してアクセスがあります。

ホームページで生じる売上というのは、実は一定化する法則があります。

というのも、ホームページへのアクセス自体が、突発的に増えたり減ったりするものではないからです(注1)。
また、ホームページの中身が変わらない限りは、アクセスに対しての売上が発生する割合も変わりません。

(注1)Googleの順位評価の仕組み(=アルゴリズム)が急変する場合を除いて考えています。

つまり、同じだけのアクセスを得られている間は同じだけの売上を得られる、ということです。

もちろん、ホームページを安定した収入源へ変えるためには、まずはアクセスを増やすための取り組みが必要になるでしょう。

ただ、一定のアクセスを得られるまで育てることができれば、その後のアクセスは急激に減ることはありません。収入の土台ができるので、資金繰りや別の事業・部署への投資などが急激に楽になるはずです。

すでに自分で事業を起こしている方なら、このような継続性のある収入源による安心感の大きさ、ご存知ですよね?

メリット3. 利益率が高くなる

ホームページは制作時にこそ大きな費用がかかりますが、維持していくのには最低限、以下の費用しかかかりません。

利益率が高い

ビジネスで利益を大きく残したいときに、一番邪魔なのが固定費です。
ホームページにとって絶対必須な固定費はわずか月に1,000円程度。

しかも、ホームページの売上が一定化しやすいことは「メリット2」でお伝えしたとおり、売上を積み上げていくほどに利益が手元に残ります。

ちなみに弊社も含め、ホームページでの営業に最も注力している企業やお店が増えているのはご存知ですか?
その理由は、まさに利益を最大化しやすいからです。

足で回る営業には人件費や交通費のような費用的なコストがかかります。
また、営業マンのスキルによっても大きく変わる成果は、効果測定が難しいため、効果を改善するための対策を立てるのも困難です。

一方でホームページは、必要最小限の人的コストと維持費で回せます。
アクセス数やアクセスに対しての売上発生率など、数字として効果を把握することが簡単なため、改善のための対策も立てやすく、効果の最大化に取り組みやすい利点もあります。

利益率が高く、売上アップにも取り組みやすい。
だからホームページを活用した顧客獲得を優先する企業が増えているわけですね。

メリット4. 更新できる

ホームページは、内容をリアルタイムに変えていくことができます。
これは、放送したら終わりのテレビCMや印刷したら終わりのチラシとは大きく異る利点です。

たとえば、単に臨時休業や営業時間の変更をお知らせしたいとき。
ホームページのお知らせ欄で告知できます。

そんな使い方だけでは物足りません。

季節に合わせたセールの告知や本日だけの特別なサービスなど、ホームページへアクセスしてくれたお客様へ特典をプレゼントすれば、売上効果を期待できます。

また、最近は特にホームページの中身の質が検索上位表示へ影響するといわれています。
検索者にとって、役立つ情報が多いホームページほど検索の上位へヒットしやすいんですね。

たとえば、弊社のこの記事も、ホームページの作成に困っている方々へ役立つ情報をお届けしたいという気持ちで発信しています。
お客様に役立つことが検索上位表示へ結びつき最終的に検索経由のお客様を増やしてくれる。
そう信じて積極的に更新作業に励んでいます。

実際に最近、このブログがきっかけでお問い合わせをしてくれるお客様が増えてます。
あなたも自分で更新できるホームページを手に入れ、お客様とのつながりを作ってみませんか?

メリット5. 商談営業にも利用できる

ホームページがあれば、おう足で回る営業に重たい荷物を持っていかなくて済みます。

オフラインの商談でも活躍

会社案内や商品のパンフレットなど、たくさんの資料を抱えて営業先を回るのは大変です。

また、お客様によって見せる資料が変わるため、資料のすべてを細々と把握しておかなければならず、それにも苦労します。

その点、ホームページは簡単。
URLをお客様別にブックマークしておけば、顔を合わせた打合せのときでもスムーズに必要なページを見てもらえます。

商談の前にアドレスを送って、事前に見てもらっておくことも可能。

ホームページが、常にオンラインの営業だけで活用するものだと思ってませんでしたか?

じつは、アドレス1つを共有すればどこでも見られるので、訪問営業、セミナー、会議などオフラインの現場でも活躍してくれるのです。

デメリット? 持っていて損はないはずですが……

ここまでメリットばかりを連ねてきました。
そろそろデメリットを、と考えてみたのですが、正直、持っているだけでも損はしないような気がしています。

維持費は?

確かに、ホームページを維持するのに最低限、ドメインとサーバーの代金がかかりますが、それも月に1,000円程度です。

お客様へアドレスを伝えるだけで、会社やお店の情報をすべて知ってもらえる。
そんな名刺代わりになるようなものがネット上にあるという利点だけでも1,000円以上の価値があると思うのですが、リスクという点に注目すると以下の点には気をつけたほうが良さそうです。

放置するとリスクあり

放置するとリスクあり

時々、ネットを見ていると、ずいぶん昔に作られたであろうホームページに出会うことがあります。

ウェブの技術は急速に進化してきました。
デザインや機能の流行が変わるのもスピードも速く、ちょっと前に作られたホームページでもすぐに古臭く見えてしまいます。

インターネットは比較が便利な仕組みです。
検索すれば、同業他社を横並びに比較できます。

もし、あなたのホームページが何年も前に作られたもので、横に並んでいるのが最近作られたものなら?

どっちを選ぶ

お客様はどっちを選ぶでしょうか?

印象も、古臭いホームページを見ていると会社の信頼性も損ねてしまいそうです。

ホームページは、簡単に放置できてしまいます。

特に手入れしなくても、インターネット上の同じ場所にあり、文句も言いません。

しかし、放置しておくことでお客様を裏切ってしまうリスクもあります。

例えば、お店に行く前にホームページをチェック、営業しているようだったので足を運んでみたら閉まっていた。

しまっている店に行ってしまった

これはぼくが実際に得た体験です。こういうときは、ホームページの存在が逆にお客様の期待を裏切ってしまいます。

つまり、ホームページを持つ限りは放置はだめです。ホームページの情報を常に現場と同じに最新に保っておく必要があります。

こういう点での手間を考えると、めんどくさがり屋の方にはホームページを持つことが大きな負担になってしまうかもしれません。

ただ、これまで紹介してきたようにホームページには売上に大きな効果を与えられる可能性があります。それを「めんどくさい」で無駄にしてしまうのはもったいないですよね。

これからホームページを持とうとしている方はぜひ再びメリットの方を確認し、売上に役立つよう活用していっていただきたいです。

ホームページをプロに依頼したいあなたへ

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以下のすべてが料金に込み。ビジネス用のホームページに必要な機能とサービスがパッケージになっているので、初めてでも本格的な商用ホームページを持てます。

ホームページ制作費用の予算の決め方。ホームページに相場なんてない?

予算。ホームページを業者に作成してもらうときの大きな悩みですよね?

ホームページの制作費用は業者によってまちまちなので、いったいどれくらいの費用が自分の会社や事業にとって適正なのか判断しづらいです。

作ったあとは、24時間365日休まず働く、会社の看板として、あるいは営業マンとして頑張ってもらうホームページです。できれば、しっかりお金をかけてクオリティの高いものを作りたいでしょう。

一方では、あまりお金をかけず、ネットで見られる名刺やパンフレット代わりになってくれれば十分という目的もあります。安ければ安いほどいい、という場合ですね。

作りたいホームページによって、適切な予算がある

例えば、しっかり売上に結びつけたいホームページなのに、名刺代わりのホームページを作るくらいしか予算をかけなければ、もちろん失敗します。

ホームページの目的に合わせて予算を組まなければならないわけです。予算の組み方がホームページを成功させるかどうかに強く影響します。

そこで今回の記事は、ホームページを制作するときの予算の組み方について説明します。

制作費は「安いほうがいい」でも「」いくらでもお金は出せる」と闇雲に決めるものではありません。

この記事を読んで、目的に適したホームページの予算を決める方法を学習しましょう。

ホームページ制作会社には価格帯の違う色々なタイプがある

ホームページの制作会社には、色々なタイプがあります。得意なホームページの作り方がそれぞれの制作会社ごとに違うんです。

ある制作会社はテンプレートを利用することで制作作業を効率的に素早く進めるのが得意。

別の制作会社は、制作作業に入る前の打ち合わせに何度も回数を重ね、依頼者を唸らせる企画を提案する力に自身を持っています。

また別の制作会社になると、熟練したデザイナー揃い、デザイナーのセンスとスキルが存分に発揮されたデザイン性の高さを売りにしています。

基本的には、ホームページの制作費は人件費と技術料がベースで決まります。上記の三つの業者へ費用を見積を取ると、それぞれの制作会社の作り方が異なるため、見積の金額に大きな差が出ても珍しくはありません。

費用の差が、業者の優劣を決めるわけではないのですね。ホームページの作り方が違えば制作費も変わります。どんなホームページを作りたいのかという目的によってホームページの作り方は決まるので、目的が違えばもちろん制作費も違ってきます。

一番まずいのは、費用だけを比べて、目的に合っていない業者を選んだり、作り方を決めたりすることです。

極端な例を出せば、さっさと今週中には公開したいホームページを、打ち合わせに時間をかける制作会社へ依頼するのは間違ってますよね。

オリジナルのデザインで会社の強みを表現したいのに、テンプレートを使ったスピード重視の制作会社へ発注するのも誤りです。

こうして書いてみると、そんなバカな失敗はしないとおっしゃるかもしれませんが、実際に制作現場に長くいると、このような目的と業者のミスマッチによる失敗例をたくさん目撃します。

制作会社によって、料金が異なるのと同じように、得意な業務も違ってくることを知っておきましょう。そして、目的に適した制作会社を見つけなければいけないことも肝に命じておいたほうがいいですね。

ホームページに相場なんてない?

もう少し詳しくホームページの作成業者によって異なる費用についてお話ししましょう。

ホームページを作る目的は、実にバラエティに富んでいます。

ここに「新規で居酒屋を開業する店長さん」が4人いたとします。新しくオープンするお店のホームページを作りたいというのは、店長さん全員に共通した目的です。

さらに目的を突っ込んで聞いてみました。すると、それぞれの店長さんごとに、ぜんぜん違う目的が現れました。

  • 季節ごとに催す店内イベントの告知をしたい
  • 店内で提供している地酒を通販したい
  • 自身のある料理メニューのレシピをブログで発信したい
  • スマホで簡単に店の場所とメニューがわかればいい

ここにホームページに相場がないと言われる理由があります。

ホームページの費用は作り方で変わります。だから、ひとくちに「居酒屋用のホームページにはいくらかかる」ということを断言するのが難しいのですね。

ホームページ制作業者へ問い合わせると、まず「ご予算は?」と質問されます。それは、予算の範囲でベストな作り方を目指す、というのが制作会社を利用したときの普通の作り方だからです。

そんなこといっても、相場が分からなければ予算の立てようがないじゃないか?

たしかに、その意見もごもっともです。

制作側の立場からは、予算がまず先にわからなければ、より良いホームページの作り方を提案できないというのがあります。

しかし、その一方のお客様にとっては、まるで費用の見当がつかないものに予算を立てるのは不可能に近い難題です。

そこでここでは弊社を勝手に平均と位置づけ、以下の5つのパターンで、ホームページ作成費用の相場を掲げてみることにしました。

  • テンプレートからデザインを選ぶ格安プラン
  • 必要な機能がパッケージに入った低価格プラン
  • 更新を前提にした集客用のオリジナルデザインプラン
  • 1枚完結型のランディングページ
  • レンタルカートを利用したネットショップ

テンプレートからデザインを選ぶ作り方の相場

5ページで5万円。ページ単価1万円くらいです。

既存のテンプレートを使い、あらかじめ決められた場所へ文章と画像を流し込んで作る方法です。

ホームページへ掲載する文章と画像はお客様の方で用意します。業者側での制作作業の負担が極端に少なくなり、技術的にも複雑な作業が少なく済むため、費用は格安です。

決められたテンプレートのレイアウトの中で、情報を切り盛りして配置させるので、文字数や画像を置くスペースに制限が生じ、同業他社と差別化するためのオリジナリティを出すことには向きません。

有名なテンプレートは他でも使われているリスクもあります。ライバル同士が同じテンプレートを使っていたというのは、意外によくある話です。

HPの訪問者へインパクトを与えるようなホームページを望んでいるのなら、絶対おすすめはできませんが、単なる名刺代わりとして使用し、検索には社名でヒットさせる程度なら、十分な作り方です。

必要な機能がパッケージに入ったプランの相場

5ページで9万円。ページ単価18,000円です。

商用のホームページには、これだけの機能は絶対に必要というものがあります。商用とはビジネス用、すなわち、お客様を迎え入れビジネス的な利益を求めたホームページです。

例えば、お問い合わせフォームはご存知でしょう。事業や商品についてHP訪問者がお問い合わせを企業側へページ上から直接送信できる機能です。企業にとっては、将来の顧客となりえるお客様との接客ポイントになるので、お問い合わせフォームは絶対必須の機能です。

お知らせを更新できる機能も、商用ホームページにはよく求められます。会社や店舗がリアルタイムにお知らせを発信することで、活発な営業姿勢をお客様にアピールできますし、臨時休業の告知のようなシンプルな業務の案内にも利用できます。

こうした商用の機能がまとまったパッケージの制作プランは、低価格で提供されていることが多いです。

制作側にとって、お客様に合わせた制作方法を検討する負担が減り、あらかじめ決まった制作作業だけに人員を集中できます。そのため、制作作業の効率化が成功し、結果として低価格化につながります。

安いといっても、余計な制作作業を省き本当に必要な機能へ集中した結果の安さなので、コストパフォーマンスの面ではお得な場合が多いです。

更新を前提にした集客用のオリジナルデザインプランの相場

10ページで50万円。ページ単価5万円くらいでしょうかね。

どんなホームページにしたいかを業者へ伝え、企画の段階からサポートしてもらい、本格的にライバル企業と差別化を狙った集客用のホームページです。

依頼主の要望に合わせて、必要な機能や制作作業がオーダーメードで組まれます。レストランでいえばアラカルトの注文方法をイメージするとわかりやすいかもしれません。

単品毎に料金が積み重なるため、最終的な制作費用は高くなる傾向があります。

ただ高くなったとしても、それはオリジナリティを反映するための費用です。集客へ成功し売上で取り戻せば、何も問題ないわけですよね。

テンプレートプランやパッケージプランとは違って、制作費用の算出は見積もりを通して行われます。大体どのくらいの費用になるか目安をつけやすくするため、見積書によく見られる費用の内訳の目安を項目ごとに掲載しておきます。

トップページデザイン 100000円
子ページのデザイン 50000円
お問い合わせフォーム 15,000円
スマホ対応 50000円
更新システム(WordPress) 50000円
企画提案費 100000円

デザインの費用には、わかりやすくするためコーディングを含めています。コーディングは、デザイナーが作ったデザインをネット上で見られる形式へ変換する作業のことです。

企画提案費用は、制作を計画し進行していくための費用です。この規模の制作案件は、デザイナー、プログラマーと担当作業ごとに専門家を用意しチームで進めます。

チームを総括するのがディレクターです。ディレクターは依頼主と制作チームの橋渡し役も努め、ホームページの構成を考え依頼主に提案し、提案内容通り作るようにチームへ指示します。こうしたディレクターの仕事に対する報酬が企画提案費用です。

WordPressはホームページを更新するためのソフトです。集客用のホームページには更新機能が欠かせません。検索への上位表示の条件に積極的な情報発信が入っているからです。

WordPressを利用し、積極的な更新を重ねることでホームページへの集客を成功させるという前提で、この料金プランが組まれています。

1枚完結型のランディングページの相場

15万円。

ひとつだけの商品を徹底的に売り込み、売上を取りたい場合は、ランディングページを作ることがおすすめです。

ランディングページには、基本的に他のページへ移動するためのリンクがなく、HPを訪問した人は画面を縦にスクロールしていくことで、必要な情報を得ていきます。余計なリンクがないことで訪問者の離脱を防ぎ、縦にスクロールさせることで物語上に商品のメリットを理解させられるメリットがあります。

結果的に、ページ最下部に用意された最後の商品購入フォームやお問い合わせフォームに誘導しやすくなっているというわけです。

ランディングページは、1ページで完結しているので、いろいろな検索キーワードでヒットさせることが難しいというデメリットがあります。そのためリスティング広告を一緒に使い集客するのが普通です。

Googleで検索すると、URLの前に「広告」と表示されているページがありますよね。このページの事がリスティング広告です。「クリックされなければお金は発生しない」というクリック課金という料金体系を取っています。

ランディングページを作成する場合、作成費用に加えてリスティング広告の分の予算も確保して置かなければ、作ったはいいがアクセスが得られなかったという失敗を招くので注意しましょう。

広告の効果を見ながらページの改善もしていく必要があるので、改善費用も初期費用とは別に必要です。

15万円以下でも、見映えの良いランディングページを作れますが、作った後にかかってくる毎月の集客費用もしっかり予算にいれておきましょう。

レンタルカートを利用したネットショップ

20万円。

ネットで商品を販売する方法がネットショップです。ネットショップには、インターネット経由で決算できるショッピングカートが必要です。

ショッピングカートの作り方には、独自にオリジナルのシステムを開発するか、レンタルして使うかの二通りがあります。初心者さんにおすすめなのはレンタルする方法です。

ネットショップは、ショップ来店客の重要な個人情報を預かりますよね。名前、住所に加えて、クレジットカード番号もあります。そのため、ショップオーナーはセキュリティにしっかり努力することが求められます。

ネットショップがいつも正常に営業できているか注意深く監視している必要もあります。24時間365日、いつでも買い物できるのがネットショップの醍醐味です。アクセスしたらページが開かない、デザインが崩れている、では来店客からの信頼を失い、売上にも悪い影響を与えてしまいます。

セキュリティやショップの安定性に不具合が起きていないかを監視する負担は、一般の人にとっては難儀でしょう。技術的にも専門性の高い知識が必要です。

こうした負担は、独自でショッピングカートを開発する場合はすべて自己負担です。めんどくさいですよね。

そこで利用価値の高いのがレンタルできるショッピングカートです。月額費用を払って、ショッピングカートのオンライン決済を手軽に安全に利用できます。

レンタルカートであれば、サービスの提供元がセキュリティと安定性の確保をしてくれます。ショップオーナーはネットショップの営業だけに集中できます。

独自でネットショップを作る場合は100万円あっても足りない場合が多いですが、ショッピングカートをレンタルして自分用にカスタマイズする方法であれば20万円以内に収まります。

ホームページ制作の予算は、目標の売上から決める

ホームページ製作費の相場がだいたい分かっていただけましたか。それでは、ついに予算を決めるときが来ました。

予算を決めるときにおすすめの方法が、目標の売上から決めるというやり方です。

ホームページは初期費用が大きくかかるものの、売り上げを一定して獲得できれば、低コストで運営することができるので、利益還元率も高いんですよね。

目標の売り上げから、制作費をどの程度で回収したいのかを考えます。すると予算の目安が付きます。

例えばホームページによる月間の目標売り上げが20万円なら、制作費が100万円かかったとしても、5カ月で回収することができます。その後は20万円の売上が継続して利益に変わっていきます。

ただホームページ公開直後に目標の売り上げに到達することはほとんどないです。

少なくとも3カ月から6カ月ぐらいはホームページの反応を見ながら、内容を調整していく必要があります。新しくページを追加したり、すでにあるページの内容を変更したり、を繰り返し、ようやく売上が一定します。

それまでの間の更新作業を自分でせずに、業者へ発生するなら、更新料も予算に組み込んでおく必要がありますね。

予算と目的に合わせてホームページ作成業者を選ぶ

予算が決まれば、ホームページ作成業者の検討に移ります。

大切なのは、「安さ」ではなく、「予算の範囲で最大限の効果を得られる業者かどうか」をポイントに選ぶことです。

予算的には「制作費用は安いほうがいい」と思いがちですが、ただホームページを作成するだけなら、 グーペ WIXなどホームページ無料作成サービスを利用すればいいだけのことです。

ちなみに無料のホームページ作成サービスはこちらで特集してますよ。

無料でもホームページを作れるのに、なぜ高いお金を払ってホームページ作成業者に依頼するのでしょうか。

その理由は「プロの力を借りて、売り上げに貢献するホームページを作成したい」からですよね。

あなたのお客様に気にかけてもらえるホームページを作るためには、デザインやページの数と構成はもちろん、SEO対策などアクセスアップまで考えていかなければいけません。

売り上げに効果的なホームページを作成するためには、そうした専門的なスキルが必要になるため、あなたはホームページ作成業者に依頼するのですよね。

このくらいまでならお金を出していいという予算の範囲が今回わかりました。それでは次に、どんなホームページを作りたいのか、をじっくりと考えてみましょう。

考えがまとまれば予算と一緒に複数の業者へ相見積もりします。そして返事の内容を比較して、ベストな提案をしてくれた業者を選びましょう。

この相見積で業者を選ぶ重要性については、以下の記事で説明してます。この記事に続いて読むと理解が深まると思いますよ。

ホームページの業者で失敗しない方法。相見積を依頼して提案内容を比較する

ホームページの予算と相場 まとめ

初めてホームページの作成を依頼するとなると、「何にどれぐらい費用がかかるのか、その費用は適切なのか」判断が難しく、悩んでしまいます。

でもその悩みも今回の記事で解決です。ホームページの相場を知って、予算を立て、見積もりを通してベストな業者を選ぶことができれば、欲しかったホームページが手に入ります。

ホームページの業者で失敗しない方法。相見積を依頼して提案内容を比較する

ホームページの制作業者を正しく選ぶには、見積りを複数の業者へ依頼し、得られた提案内容を比較します。

いわゆる相見積(あいみつもり)という方法ですね。

弊社もホームページ制作会社です。業者の立場からいうと、比較されるほど受注できる可能性が低くなるので、本当はおおっぴろげに相見積を勧めることは避けたいのですが、お客様にとって有益な情報を発信するのがこのブログの役目です。

だから正直にお話します。

単に一つの会社へお問い合わせして決めるよりも、少なくとも3つくらいの会社で比較したほうが、ご要望を満たす効果的なホームページを完成させられます。

だから、必ず相見積を取り、見積書と一緒に提案されるホームページ制作の方向性を他の会社と比較した上で、依頼する業者を決めましょう。

ホームページ作成業者にお金を払って依頼する理由は、売り上げアップに効果的なホームページを作成してほしいからですよね。特に一度でもホームページの作成に独学で取り組み、その難しさに諦めた初心者さんにとって、プロに制作してもらえるという安心感は格別です。

でも、いざ「ホームページを業者へ依頼しよう!」と思って調べてみると、業者の数が多すぎて、どの業者を選べばいいかわかりません。

そんな、ホームページ制作業者の選び方がわからない方の悩みを解決する方法こそが、相見積なのです。

ホームページ作成業者の数が多すぎる問題

実は、この業者の数の多さについては、私たちウェブ制作会社自身も悩んでいます。ライバルが多いということですから。

試しにGoogleで「ホームページ 作成 業者」と検索してみました。なんと「871,000件」もウェブページがヒットしました。もちろん検索結果の全部が制作会社のページではないですが、この中から自分にピッタリの業者を探すのは、数だけ見ても苦労することがわかります。

検索結果を眺めて、実際にいくつかの業者のサービスに目を通してみても、よく違いがわかりません。専門用語も多いですものね。

どんなポイントを優先して選べばいいの? は初めてホームページの制作を業者へ依頼する方の共通の悩みです。

適当にホームページ制作業者を選んでしまった具体的な失敗例

業者の数が多すぎて、とにかく料金さえ安ければいいやと選んでしまったら、確実に失敗します。

そんな失敗するわけないと思っていても、どこに決めようか悩んでいるうちに判断力が鈍り、間違った業者を選んでしまう失敗は多いんですよ。

その証拠に、実際によくある具体的な失敗例を紹介します。

失敗例1. 初期費用0円の業者を選んだら、維持費や更新費が高かった

美容師のAさんは、15年の修行期間を終えて、ついに独立。新しく美容室を開業します。宣伝のためにホームページを作成することにしました。

新装開店のため内装費用や設備投資で予算を使い切り、ホームページにはあまりお金が出せません。安くて良い業者はいないかと探していたところ、「初期費用0円」というホームページ作成業者を見つけました。

オープンまで時間がなく焦ったのも理由の一つです。安いしここでいいだろうと、他と深く比較することなく依頼しました。

美容室のオープンになんとか間に合ったホームページはさすがのプロの仕上がりで、「いい業者を見つけることができた」と、Aさんは安心していました。

しかし、その後お店で提供するメニューの変更、お得なキャンペーン情報の告知のため、ホームページの更新が必要になり、問い合わせてみたところ、更新の度に1回1万円の更新料がかかると言われてしまいました。

メニューもキャンペーンも定期的に変更が必要な情報です。特にキャンペーンは月に2回内容を変えて実施してるので、更新回数も「月に2回=2万円」の出費となります。

初期費用は無料でしたが、月額のホームページ管理費を毎月15,000円払ってるので、更新料も加えると、毎月35,000円発生することになります。小さな個人経営の美容室には、集客のためだとはいえ、痛い出費です。

結局更新することを諦め、ホームページはそのまま放置。お店の情報がリアルタイムに反映されていないホームページは、全然活気がなく集客に対して効果も出ません。

この失敗の原因は、初期費用0円に惹かれて契約したものの、「今後どのような更新が必要なのか」を考えていなかったことにあります。

もう少し熱心に他の業者も比較してみれば、気軽に自分で更新できる仕組みのホームページをもっと安い月額費用で作ってくれるところも見つかっていたはずです。

失敗例2. 更新時の制作業者のレスポンスが遅くて、ストレスと不信感がつのる

眼科医院を経営するBさんは、医院のリニューアルと合わせて初めてのホームページを開設することにしました。

ホームページ作成業者に依頼し新しく外装と内装を変えた眼科医院の雰囲気にピッタリのホームページを50万円の費用で作ってもらいました。

最初はホームページのクオリティに満足していたものの、更新のやり取りが増えてくるにしたがって、Bさんはストレスを感じるようになります。

医院のリアルタイムな情報が、患者さんに安心して来院してもらえるきっかけになると考え、積極的にホームページの情報を更新しています。その更新のための費用として3万円を毎月業者へ払っています。

しかし、更新依頼を出すといつも、「時間がかかる作業になるため、1週間待ってください」と言われるのです。しかも更新された内容は誤字や脱字、デザインの崩れなどが見られ、毎回、修正の依頼を出すことになります。結局、医院のリアルタイムな情報ではなく、過ぎ去った少し古い情報がホームページに載せられます。

修正のたびに連絡を取らなくてはなりませんし、担当者の対応もぶっきらぼうで、連絡を取ること自体にストレスを感じるようになってしまいました。

こんなことならもっと高いお金を払ってでも、自分で気軽に更新できる仕組みにしておけば良かった。そうBさんは後悔してます。

両方とも「更新」が火種の失敗例を挙げさせていただきました。

更新は、現代のホームページの運営方法に最も重要な要素です。更新しないホームページは検索へヒットしづらくなるので、更新料がいくらかかるか、また、更新を自分でできるかどうかは、思いっきり集客へ響くわけです。

こうした失敗は、業者の選定がすでに間違っていたことに原因があるわけです。では、正しく業者を選ぶには、何に気をつければよいのでしょうか。その答えが冒頭でも挙げた「相見積」です。

相見積でベストな提案をしてくれた業者を選ぼう

ホームページ作成業者選びに失敗しないためにできる最も有効なのは、複数の業者から見積もりを取ることです。

自分が希望している予算やホームページの内容、更新頻度を伝え、予算の範囲でどの程度の対応をしてくれるのかを少なくとも3社に聞いてみます。

そうすると業者ごとにまったく違う返事が返ってきます。返事の仕方も業者によって個性があります。遅いところ、淡白なところ、親しみやすいところ、馴れ馴れしいところ。

ホームページは完成して終わりではありません。完成後の運営途中も考えると長くコミュニケーションを取っていく相手です。やりとりの印象も業者選びの重要な要素です。

複数の業者に見積もりを出すことに億劫になる人もいますよね。でも見積自体は無料のことが多く、見積り依頼は一つの内容をコピペで出せばいいだけです。この程度の手間で、完成するホームページへの満足度が全然変わってくるので、めんどくさがらずに必ず相見積してください。

ぴったりのホームページ作成業者を見つけるための相見積の方法

それでは業者を絞り込む具体的な相見積の手順について、確認していきます。

1. 予算とホームページの完成像を決める

まずは予算を決めます。

予算は、月間の売り上げ目標額を決め、ホームページ制作にかかる費用を何カ月で回収したいのか考えると算出できます。例えば目標の売上が30万円で、回収期限が2カ月なら、予算は60万円です。

ただしオープン直後のホームページは、すぐに売り上げにはつながりません。

ホームページの反応を見ながら売り上げを安定させるのに、少なくとも3カ月から半年はかかると考えておいた方がいいですよ。その間にかかるホームページの維持費や改善費用も含めて、予算を考えておいたほうがいいですね。

2. ホームページの完成像をまとめる

完成像といっても、プロのウェブデザイナーのように完璧な形にする必要はありません。それでも「いったい何から考えれば…」と戸惑う方も多いかもしれませんが、以下のような点を抑えて、業者へ伝えれば最初の見積には十分でしょう。

  • 予算
  • ホームページを作る目的
  • なぜ、いまホームページを作りたくなったのか
  • ホームページを誰に見てほしいのか(ターゲット)
  • パソコンのスキル
  • リアルタイムにホームページで発信したいこと
  • 納期

上記にプラスして、もしすでにホームページを持っている場合はURLと、改善したい点、悩んでいる点を業者に伝えると、より具体的な提案をもらえます。

3. 複数の業者へ見積もりを依頼

予算とホームページの完成像をホームページの作成業者へ伝えます。

だいたい業者のサイトにはお問い合わせフォーム、あるいは、お見積フォームが付いてます。そのフォームの様式にしたがって、まとめた完成像を入力し送信します。

見積が出る期間は、ホームページの規模や制作会社の忙しさによってまちまちです。

正式な見積が返事されるまで時間がかかるのは、制作会社の側の事情があるので仕方のないことですが、遅くなる場合になんの連絡もないようなルーズな業者は止めておいたほうが無難です。

4. 見積と提案内容を比較する

しばらく待つと相見積で取った結果が手元に揃います。制作費用と提案内容を比較します。

費用だけに目が行きがちですが、必ず提案の内容も比較します。特に、業者がどのようにホームページへの集客を考えているのかは慎重に比較すべきポイントです。

アクセスがないホームページは、存在していないも同然ですから、効果的なホームページを作りたい業者は必ず、いかにアクセスをアップさせるかを考えます。その視点のない業者は避けましょう。

いくらデザインがよくても、集客ができないホームページは、売上に効果が出ないので、持っても意味がありません。

ちなみに、しっかりとした提案内容を期待できるのは、すくなくとも制作費が30万円以上の業者です。

最近増えているテンプレートを利用した10万円以下の格安業者のようなところは、「安い」を理由にとにかく名刺代わりのホームページがあればいいと選ぶ業者です。提案の質で比較するどころか、提案があることさえ珍しいことをあらかじめ知っておきましょう。

こうして、予算の範囲でベストな提案をしてくれた業者を選べば、完成したホームページに不満が生じるリスクを減らせます。

決して、値段だけで選ばず、どんなホームページができるか、どんな方法でホームページをビジネスに役立てていけるのか、具体的なイメージを与えてくれる業者を選びましょう。

相見積で適切なホームページ制作業者を選ぶ まとめ

相見積は、HP制作会社だけでなくリフォームや旅行など、どんな業界でも適切なサービスを受けるためには常識の方法です。でも意外にやってない人が多いです。

仮に知人の紹介で良さそうなホームページの制作会社と出会っても、一応は相見積を取って、業者の質を比較してみることをお勧めします。

ホームページ作成業者のアピールポイントを見ていると思わず飛びつきたくなるものもありますが、大切なのは比較検討して、一番適切な業者を決めることですから。

ホームページに載せる画像と文章のまとめかた。ワイヤーフレームという配置図を作ってみよう

ホームページに載せる細かな内容が決まらず、途方に暮れてはいませんか?

ホームページのページ数が確定し、それぞれのページにだいたいどんな内容を載せるかを決めたら、次は細かくどこにどんな文章と画像を載せるか考えていかなければいけません。

ここが、特に今回が初めてのホームページという初心者さんにとっては、めちゃくちゃ難しいんです。

そこで「ワイヤーフレーム」という配置図の出番です。ワイヤーフレームを作れば、ホームページの各ページに、どんな画像と文章を載せればいいか、具体的な配置も含めてわかりますよ。

ワイヤーフレームは、次の工程であるデザインのために必ず必要です。業者へ依頼するときも、こういうことをホームページで伝えたいというあなたの要望を業者に正確に理解してもらうために役立ちます。

ワイヤーフレームの作り方を順番に説明していくので、初心者さんもできるはず。ぜひ一緒に作ってみましょう。

ホームページへ掲載する内容を具体化させなければいけないとき

それが、ページ数とサイトマップが決まったあとです。

ページ数とサイトマップの決め方は前に説明しました。まだの人は以下で読んでみてください。

ホームページのサイトマップの作り方。見積もりに必要なページ数が分かる

ページ数とサイトマップが決まると、ホームページの規模がわかり、各ページでだいたいこういう内容をホームページの訪問者へ伝えたいんだということが確定します。

例としてあげれば、企業情報を公開するコーポレートサイトであれば、会社組織の構成や事業の案内、会社の成り立ち・沿革などを各ページへ振り分けて掲載します。

それぞれのページでは、例えば会社組織のページなら、組織図、部署ごとの代表者写真と挨拶など、どこにどの画像と文章を掲載するか決めなければいけません。

ウェブ制作に慣れたプロのウェブデザイナーであれば、いくつもホームページを作ってきた経験から、このページのここにはこんな情報を載せればいいと直感的に思いつきます。

しかし、初めてホームページを作成する初心者にとっては、この「ページに記載する内容をいったどういう方法でまとめていけばいいのか」と頭を抱えることでしょう。

仮に部署ごとの代表者の写真と挨拶を載せる配置を考えてみても、そのパターンは無限にあります。横に並べるか、縦に並べるか、並べ方だけではなく、大きさを変えることでも配置の方法はいくらでもアレンジできます。

配置しだいで、ページ上での意味合いが異なります。また、見やすさも変わるので、配置の方法を誤れば、同じ情報でもわかりづらく誤って意味が伝わるリスクがあります。

いくら立派な挨拶を代表者が語っても、意味が伝わらなければムダですよね。つまり、情報を適切に配置することが、掲載する情報を正しく伝えるために必須なわけです。

ワイヤーフレームは、どの情報をどこに載せるかを表した配置図

ワイヤーフレームは、ホームページのデザイン前。言い換えればデザインの下書きのことで、ページ上に載せる情報の配置を図にしたものです。

ワイヤーフレームを作ると、文章と画像の配置がはっきりするので、ホームページの完成図がイメージしやすくなるため、業者へ作成を依頼したときも、よくお客様とデザイナーの間に置かれ、打ち合わせに使われます。

こうした打ち合わせでも、よくいわれるのは、「ユーザー目線でワイヤーフレームを見てみましょう」ということです。ユーザーとは、実際にホームページを訪れる利用者のことです。

ホームページを訪問する人の目線で、どこにどの文章と画像を載せることが適切かを考えながら、ワイヤーフレームを作り、チェックしなければいけないということです。

ホームページを作るときは、どうしても作成者の独りよがりになりがちです。伝えたいことばかりを伝えたいままに配置し、それを利用する人に気持ちが無視されます。

ホームページのデザインは最終的にワイヤーフレームがもとに作られます。ワイヤーフレームで無視したユーザーの気持ちはデザインが完成しても取り返せません。

その結果として、デザインはユーザーの共感を得られず、もともと立てたホームページを作る目的も達成できず失敗で終わります。

そんな悲しい失敗を避けるために、ワイヤーフレームを作るときはぜひユーザー目線で作りましょう。

ユーザー目線でワイヤーフレームを作成することで、「何をどんな方法で伝えれば自社の魅力が理解されるのか」を考えることもできます。他社との差別化を考えるきっかけにもなるのですね。

ワイヤーフレームの作り方

ではワイヤーフレームの作り方について確認していきましょう。

1. そのページに掲載したい情報を思いつく限りリストアップする

ワイヤーフレームに取り掛かっているということであれば、サイトマップはすでにできていますよね。

実はワイヤーフレームを作る流れはサイトマップを作るときとよく似ています。ホームページ全体の構成を練るか、各ページの構成を練るか、構成する対象の規模が変わるだけで、情報のまとめ方は同じです。

サイトマップが完了すれば、ひとつのページにつき、一つのテーマが決められているはずです。そのテーマに沿って、ユーザーが知りたい情報を思いつく限りリストアップしていきましょう。

2. 仲間同士の情報をグルーピング

もう出し切れないというところまでリストアップが終われば、仲間同士の情報を区分けします。

例えば会社概要のページであれば「社長の顔」と「社長のあいさつ」は、当然同じ仲間になりますし、「創業当時の会社の写真」と「沿革」も相性の良い情報です。

こうして近づけられる情報で仲間わけをしていきます。そしてユーザーが知りたい順番に優先順位を付けます。

3. レイアウトを決める

グルーピングした情報を実際にページ上へ配置します。

紙に鉛筆で、この情報はここに置くということを手書きしていきます。レイアウトのもととして、いくつか参考サイトを用意しておくと、進めやすくなります。

ホームページのレイアウトには定番とよべるものがいくつかあり、PCかスマホ、あるいは、自然検索かリスティング広告か、などターゲットや集客方法によってどのレイアウトが最適か変わります。

レイアウトについては、それだけで1本の記事が書けるので、また機会を改めて特集します。今回はレイアウトが決まっていると仮定して進めていきますね。

決まったレイアウト上に、優先順位の順番で情報を書き入れていきます。重要な情報ほど大きく、ページの早い部分、つまり上の方ですね、へ配置していくいうのが一応のルールです。

もちろん、情報を提供する順番に意図的な狙いがあれば、それを反映させた配置にします。

ワイヤーフレームは一度で完成させられるほど簡単な作業ではありません。ページごとに何パターンかを作成し、比較すれば、パターンごとにわかりにくさや使いづらさを発見できます。それらをうまく修正し、ベストなものが作れればワイヤーフレームは完成です。

手書きのワイヤーフレームは、パワーポイントやCacooのようなソフトを使えば、業者やデザイナーと共有するための美しいワイヤーフレームに清書できます。個人で使うだけなら手書きのままでも十分でしょう。

ワイヤーフレームを作ることのメリット

なんども言ってきたように、「ユーザー目線」に立って、ホームページへの掲載内容を検討できることです。

常にユーザーの気持ちを想像しながらワイヤーフレームを作ります。この場所にこの情報が置いてあっても気づかれないかな、ここにこの情報がないとお客様は困るだろうな、というふうにユーザーに寄り添った画面の構成を考えるわけです。

先に伝えたい事ばかりを考えてしまうと、あれもこれも載せたくなって、載せる順番も大きさも決まりません。ユーザーが先に知りたいこと、知りたい順番を考えると、正しい掲載内容を掲載方法を思いつきます。

ユーザーにとって使いにくいページは、集客や売り上げにつながりません。自己アピール欲が強くて、支離滅裂なメッセージを押し付けてくる人がいますよね。そういうホームページにしてはいけないのです。

ユーザー目線で、掲載する情報を整理することで、改めて自分のビジネスの見え方がわかります。お客様に対して、どんなふうに事業の強みを伝えていけばいいか、また、弱点をいかに補強していけばいいか、アイデアを創出するきっかけにもなります。

こういうビジネス的なメリットもあるので、業者へデザインを依頼する場合も一度はワイヤーフレームを作ってみることをおすすめします。

おしゃれ、差別化、インパクト、ホームページのデザイン失敗あるある。参考デザインの探し方。

これからホームページを作ろうとするとき、一番気になるのはデザイン。あなたもそうですか?

当然ですよね。デザインといえば見た目です。ページを開いたときの第1印象を決めます。

安っぽいデザインだと「お金がないんじゃないの、この会社」と会社の信頼性にも影響しますし、ごぢゃごちゃ見苦しいとホームページを訪問してくれたお客様に嫌われてしまいます。

でも、注意したいのは「見た目が良くても売上には結びつかない」ということです。

ホームページを作る目的は、お問い合わせをもっと増やしたい、会社の認知を広げたいなどいろいろありますが、それらを一言にまとめれば「ビジネスとしての売上をアップさせたい」ということですよね。

単にきれいなデザインが売上をアップさせるなら、そんな簡単な話はありません。

実はホームページのデザインを考えるとき、一番大切なのはユーザー目線に立つことです。ユーザーとはあなたのホームページを訪れ利用する人のことをいいます。ユーザー目線に立ってないデザインは、いくら美しくても、売上には効果が出ません。

今回の記事では、そんなユーザー目線に立って、ホームページのデザインを考えることについてお話しします。

ユーザー目線のデザインを理解すれば、これから作るホームページにとって最適なデザインがわかり、売上に効果的なホームページを作れるようになれます。

「おしゃれ」で「差別化」された「インパクト」のあるデザインの失敗

デザインの失敗を理解するため、ある極端な例を持ち出したいと思います。

整体院の開業を目前に控えた院長様がホームページのデザインを決めました。

どんなデザインにしたのか、元になったウェブデザインは、ギャラリーサイトで見つけられた3つのデザインです。

参考にされた3つのデザインはどれも今風のお洒落なデザインで、見た目の印象は抜群です。画面の多くを美しい写真が覆い、さらにそれらの画像が複雑な動きでスライドショーを展開します。

誰もがひと目で「おっ」と驚く、文字通り「目を奪われる」デザインです。

文字の配置もファッション雑誌の1ページのようなレイアウトで特に英語の入ったキャッチコピーが、意味はわかりませんが、派手で目立ちます。

院長様がなぜこれらのデザインを参考にしたか理由をうかがうと、整体院のデザインはだいたいどこもダサい。どれも似ているし、これくらい違った方が差別化できるし、インパクトも出るはずだ。

つまりは、「おしゃれ」、「差別化」、「インパクト」とこの3つをキーワードにデザインが決まったわけです。

実は、ホームページのデザインがどうあるべきかを理解していない人の口から、これら三つのワードが出たときは、要注意です。

なぜなら、まったく売上に役立たない外面だけが良いデザインになってしまうからです。

おしゃれなホームページの何が悪い?

キャンプにおしゃれなスーツを着て行く人はいません。

就職活動の面接におしゃれなレインブーツを履いていく人はいません。

おしゃれの基準は人それぞれですが、単に見た目がいいからを理由でモノの使い方は決めないはずです。目的が先に存在し、その目的のために、見た目の良いものを選ぶのならわかります。

ホームページも同じです。先に目的があります。フォトグラファーが自身で撮影した写真を大きく見せたいなら、先の整体院の例であげた、写真で覆い尽くされたデザインでも理にかなってます。

しかし、本当に整体院のホームページにスライドショーやアニメーション付きの写真は必要でしょうか。整体院のホームページを訪れる人が知りたいことは、その整体院へ通えばどんなメリットが得られるかということのはずです。

肩こりや腰痛など症状に対してどんな技術を使って改善してくれるのか。それが表現されている写真であればまだしも、単におしゃれに見えるからを理由に写真を並べても、ユーザーの知りたい欲を満たすことはできません。

ユーザーの判断は一瞬です。このホームページには自分が求めている情報がないと判断すると、すぐに去っていきます。

もう一度冒頭の例を出します。

キャンプにスーツで行けば、当然、動きにくく泥だらけに汚れて、まわりの仲間から役立たずと白い目で見られてしまいます。面接にレインブーツで行けば結果は明白ですよね。

こんな馬鹿げた例はない? でもホームページの場合はよくあるんです。目的をおざなりに、見た目の良さだけを求めて、デザインを決めてしまうことが。

デザインを決めるとき、最初に考えるのは目的です。

目的を叶えるためのデザインはどういうものか、その視点で参考になるデザインを探してみてください。すると、なぜこのホームページはこのデザインにしているのかということを考えるキッカケになります。本当に参考になるデザインを見つけやすくなりますよ。

差別化の前に定番のデザインを理解する

他と違うデザインにしたい、これもデザインの初心者さんが間違ってしまうことです。極端にいえば、他と違うデザインにするよりも、売れているデザインを真似したほうがいいくらいです。

真似というと「パクリ」推奨と誤解されるので補足しますよ。決して他社のデザインをそのまま転用・盗用するということではありません。

ホームページのデザインには、各業種・商材で定番とよばれているものがあります。まずは定番デザインを理解し、そして、中身でオリジナリティを出して他社と差別化を狙うのです。

試しに「京都 整骨院」で検索してみました。エキテンやリスティング広告以外でヒットしたホームページへアクセスしてみます。デザインを見てみると、大体同じような印象であることに気づきます。

初心者さんは、このデザインから離れたものを目指そうとします。実はこれが間違いです。

検索結果1ページ目のデザインは、まさしく売れているデザインです。売れているデザインには、「決まり=ルール」があります。

整体院のホームページなら、まず店舗へアクセスするための情報は欠かせません。目立つところに予約用の電話番号があり、店舗の所在地がどこにあるかすぐにわかるようにしておく必要があります。

整体院のお客様で特に女性の場合なら、だれが自分の施術をしてくれるのか人柄や技術は一番の関心です。スタッフの顔写真と共にプロフィールを掲載するのと一緒に実際に施術を受けたお客様の声も見せることで信頼を得られます。

保険が適用されるかどうか、初診のときの持ち物などもわかるといいでしょう。

こうした定番ともいえる情報がわかりやすい場所に配置されていることが、ホームページの訪問者を迎えるための前提です。

それから、自身の店舗ならではの強みをデザインとして表現するという順番です。決して先にデザインだけで差別化を狙わないよう注意しましょう。

インパクトは見た目では付けられない

こんな求人広告があったとします。

週休2日! 1日8時間勤務! たまに残業あり!

よほどブラック企業に勤めていた人であれば別ですが、普通の求職者にとってはまったく刺さらないキャッチコピーです。これをいくら目立たせても、インパクトのあるデザインにはなりません。

実は、インパクトが付けられるかどうかはデザインする前に決まっています。デザインとは、表現の手段や工夫のことで、先に表現したいことがあるのですね。

つまり、もともと表現したいことが普通であれば、いくらデザインで工夫しても結局は見ている人には刺さりません。

先の例がもし、「週休4日 1日8時間の在宅勤務 勤務時間はお任せします」という独自性のある待遇であったとしたら、デザインとして表現する価値があります。

だからまずはライバルのホームページ10社ほどを検索し、デザインで表現されている中身をあなたと比較してみましょう。いくらデザインだけを他社より目立つように作っても、中身で差別化できていなければ、結局は勝てません。

究極をいえば、デザインがなくても差別化できるほどにビジネスモデルやサービス・商品の特長を練り込むのです。その練り込みが最終的にデザインの差別化も生むのですね。

ホームページのデザインを考える上で重要なのは「ユーザー視線」

いままで挙げた、「おしゃれ」、「差別化」、「インパクト」で失敗せずに、売上に結びつくデザインを実現するのに大切なことをまとめると結局は「ユーザー目線に立つこと」という一言へ行きつきます。

ホームページを訪れる人が何を求めているのかを、ユーザーへ寄り添い考えると最適なデザインが見えてきます。

実はプロのウェブデザイナーもよく失敗をします。自分のセンスや技術を試したく、アニメーションやスライドショーを取り入れ、ファッション雑誌のようなレイアウトのページを作ってしまうわけです。

作り手の「したいこと」を独りよがりで実現したデザインが、ユーザーにとって使いやすいわけはありません。アニメーションやスライドショーのせいで表示が遅く、お問い合わせしたくても電話番号がどこにあるか見つかりません。

こうしたデザインは、お客様を受け入れる準備ができていません。「ホームページの目的=売上アップ」へ結びつくわけがないのです。これは、ユーザー視線に立つことさえできれば、防げる失敗です。

ウェブ制作業者に依頼する場合は、ウェブデザイナーとのコミュニケーションを大切に

ホームページの作成を検討中の方々には、自分で制作するのではなく、業者に依頼するという方もいらっしゃると思います。この記事を読む方には、そっちのほうが多いかもしれませんね。

業者へ依頼する場合、ホームページのデザインはウェブデザイナーが担当します。中にはウェブデザイナーのデザインに満足できず修正の希望を伝えたくなることもあるでしょう。というか、制作途中の修正は必ず起こります。

そこで大切にしてほしいのは、ウェブデザイナーとのコミュニケーションです。

ウェブデザイナーは、細かなところも含めデザインの各所すべてに意図を込めています。

例えば、余白の大きさ。余白があると、そこに情報を詰めたくなるのが一般の人の考えです。しかし、デザイナーはあえて余白を付けるテクニックで、情報の強調を表現していることがあります。

他にも写真の上に文字を乗せるときなども、わざと画像を暗くぼかすことで表面の文字を際立たせるテクニックをつかっていることがあります。そこで安易に画像をもっと目立たせてほしいと修正すると、本来の意図であった、文字を際立たせるという効果を失ってしまいます。

こうして細々とした修正の要望をお客様の方からウェブデザイナーへ伝えていくと、最終的にデザイナーの意図は完全に失われ、確かにお客様の要望通りのデザインにはなりますが、効果の出ないデザインへなってしまいます。

こうした失敗を防ぐためには、お客様とウェブデザイナーの間で綿密なコミュニケーションを取ることです。

ウェブデザイナーのデザインを一方的に受け入れることはありませんよ。お客様の要望はしっかりデザイナーへ伝え、そしてウェブデザイナーの意図も知った上で、どのような効果を狙ってデザインしていくのかをお客様とデザイナーの双方で共有しながら進めていくのです。

その結果が効果的なデザインです。

ホームページのデザインで失敗しないために

ホームページを作るとき、制作会社の実績や事例、また、ウェブデザインのギャラリーサイトを見ていると、独りよがりに見た目の良ものに目が向きがちです。

しかしホームページのデザインを考える上で重要なのは、なによりも「ユーザー目線」であること。自分で作る場合も、業者へ依頼する場合も、ホームページを訪問するお客様の気持ちになって、どんなデザインが良いのかを考えれば、失敗することはありません。